レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、過去2シーズンと同じようなパフォーマンスが発揮できるように取り組んでいきたいと語った。
■F1キャリア危機説もささやかれるフェルスタッペン
将来のF1チャンピオンだとその才能が高く評価されているフェルスタッペンだが、4年目のF1シーズンとなった今季は序盤からミスを重ねる苦しん展開となっている。
F1関係者の中にはフェルスタッペンのF1ドライバーとしてのキャリアが危機的状況に陥っていると考えている者もおり、このままではトロロッソへ降格されてしまうのではないかとのうわさもささやかれている。
■フェルスタッペンに再浮上のチャンスは?
「問題は、彼がどのようにこの悪い状況に対応するのか、そして彼がどれだけ早くこの穴から抜け出せるのかということだ」
ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語った元F1ドライバーのティモ・グロックは次のように付け加えている。
「こうした状況が最後まで続く可能性もあるよ」
■フェルスタッペンに変わる必要はない
一方、フェルスタッペンと同じオランダ出身の元F1ドライバーであるヤン・ラマースは『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語っている。
「マックスには変わる必要はないんだ。そんなことはないだろうが、もし彼が変わりたいと思ったとしてもうまくいかないだろうね」
「レースは彼の身体の一部のようなものだからね」
■自分を取り戻す必要があるとフェルスタッペン
F1カナダGP(10日決勝)が行われるモントリオールに入ったフェルスタッペンは、2018年シーズンを再びうまく軌道に乗せていくつもりだと『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように語った。
「僕は今シーズンのスタートに不満が残ると言うつもりはないよ。そうではなくて不運だったと思っているんだ」
「カレンダーの序盤で起きたことはすごくつらかった。これから過去2シーズンと同じようなパフォーマンスを見せられるよう自分を取り戻していく必要があるよ」
「一貫性が重要なことのひとつだけど、今のところ僕たちにはそれがないんだ」
■レッドブルのクルマを信じているとフェルスタッペン
だが、レッドブルのエンジンサプライヤーであるルノーは今週末のカナダに新スペックPU(パワーユニット)を投入することになっている。信頼性やパフォーマンスが改善されたPUを手にすることでフェルスタッペンにも巻き返しのチャンスが訪れるかもしれない。
「きっともう少しパフォーマンスを期待することができるはずだ。クルマが変化に対してどのように反応するかを見るには練習走行まで待たないとならないけれどね」
そう語った20歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「でも、僕は自分たちのクルマを信頼している。トップ集団とのギャップを縮めることができれば、それ以外とは戦うことができるよ」