トヨタ、寒冷地カナダに燃料電池自動車「MIRAI」を試験導入 水素の普及目指す

2017年01月30日(月)10:47 am

トヨタのカナダ販売事業体『Toyota Canada Inc.』(以下、TCI)は、3台の「MIRAI」を試験導入し、燃料電池自動車(以下、FCV)への理解促進活動(Awareness Campaign)に活用する。

■寒冷地カナダで理解を求める

この活動は、今月20日から29日まで開催された「モントリオール国際自動車ショー」でのMIRAI展示を皮切りに開始。自動車ショーなど様々なイベントにMIRAIを出展し、FCVの仕組みや温室効果ガス削減などの環境貢献について、カナダのお客様や業界・政府関係者の幅広い理解を得ることに取り組んでいく。

モントリオールが属するケベック州は、カナダのなかでも特に気候が寒冷であり、MIRAIの寒冷地性能を理解するうえで相応しい場所だという。

また、同州では再生可能エネルギー導入が進んでおり、世界有数の水素生産地としてのポテンシャルがあることも含めて、本理解活動を開始する場所として最適としている。この活動は「CO2を排出しないモビリティ社会実現」の目標に向けて、カナダにおいても、FCV等の普及促進に欠かせない水素インフラの整備が重要であることも伝えていく。

■TCI副社長ステファン・ビーティ

「水素を燃料とするMIRAIは、カナダでも生産している数多くのハイブリッド車も含めて、トヨタが誇る幅広い先進技術やラインナップの新たな一員として、CO2排出量削減に貢献するだけでなく、お客様がクルマに求めるものを数多く備えたクルマである。
今回、ケベック州モントリオールの地から、カナダ全土に向けて理解活動を開始できることを嬉しく思う。お客様や業界・政府関係者の方々に、水素社会やFCVという、よりクリーンな未来に向けたトヨタの取り組みをお伝えできることを楽しみにしている」。

■水しか排出しないMIRAI、世界各地で試験導入を加速

MIRAIは、水しか排出しない環境性能に加えて、水素充填時間や航続距離などガソリン車と同等の利便性、そして走る楽しさもあわせ持つ「究極のエコカー」として、現在、水素インフラの整備が進む日本・米国・欧州において販売されている。また、オーストラリアやアラブ首長国連邦などの国においても、試験的な導入による実証実験を進めている。

■1月には「Hydrogen Council」(水素協議会)を発足

トヨタとしての取り組みに加えて、本年1月にはエネルギー・自動車業界の13社で、水素社会実現に向けた共同ビジョンと長期目標を提唱するグローバル・イニシアチブである「Hydrogen Council」(水素協議会)を発足させるなど、個社・業界の枠を越えた連携も推進している。

トヨタは、持続可能な社会の実現に貢献するためのチャレンジとして、「トヨタ環境チャレンジ2050」を2015年に発表し、新車CO2排出量90%削減(2010年比)などの目標を掲げ、様々な活動に取り組んでおり、水素社会の実現も含めて今後も取り組みを進めていく。

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