日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、8月下旬に発売を予定している新型「セレナ」を初公開した。
■1991年の初代発売から累計150万台以上を販売
「セレナ」は1991年の初代モデル発売以来、累計150万台以上を販売している日産の中核モデルだ。8月に発売する5代目となる新型「セレナ」は、エクステリアデザインとインテリアデザインを大幅に刷新するとともに、数々の新機能を採用、新世代のミニバンへと進化した。
■ダイナミックなデザイン
エクステリアは、代々好評を博してきたセレナらしさを継承しつつ次世代のミニバンとしての新しさと融合させ、ルーミーかつダイナミックで洗練されたデザインとなった。
フロントは、先代モデルで採用した二段構成のヘッドランプと、「Vモーショングリル」により日産らしさを表現、より精悍で立体的な力強いデザインとした。
セレナのトレードマークであるシュプールラインは、より伸びやかなものとしスポーティーな印象を与えると同時に、ドライバーの視界の良さを実現。また、2トーンボディーカラーはDピラーレスのデザインと相まって室内空間の広さをアピールしている。
■開放感のある空間
ダッシュボードデザインは、空間的な広がりを感じさせる横方向の流れをテーマとし、更にメーターを薄型化して車両前方に配置することによってパノラミックな開放感を実現。インテリアカラーにはハイコントラストなコーディネーションを用い、開放感のあるモダンな空間を表現している。
■室内はクラスNo.1の広さ
「セレナ」の室内空間は、今回パッケージングに工夫を凝らすことで、室内長、室内幅を更に拡大させ、クラスNo.1の広さを実現した。さらに、フロントピラーをブラック化することでドアガラスをより大きく見せる工夫を施したり、ルーフトリム形状の変更により室内空間に広がりを持たせるなど、実際に感じる広さ感にもこだわって開発した。
■視界も向上
また、強度を変えずにAピラーを細くすることで運転席からの死角を減らし、メータークラスターのデザインをスリムにすることで、運転席からの視界も向上した。さらに、シート内蔵タイプの2列目シートベルトや後席からの視界も考慮したヘッドレストを採用することで、3列目からの開放感も大幅に向上した。
■自動駐車機能を採用
「セレナ」はこれまでも、「エマージェンシーブレーキ」、「車線逸脱警報」、「アラウンドビューモニター」、「スマート・ルームミラー」など数々の先進安全技術を搭載してきた。
新型「セレナ」は上記に加え、「エクストレイル」に採用した自動駐車機能「インテリジェントパーキングアシスト」を新たに採用した。「インテリジェントパーキングアシスト」は、これまでよりもさらに簡単で操作しやすくし、駐車精度も向上させている。
■自動運転技術を日産で初めて搭載、価格300万円以下に
更に、渋滞走行と長時間の巡航走行の2つのシーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御しドライバーをサポートする自動運転技術「プロパイロット」を日産車として初めて搭載した。自動運転技術がもたらす安心感、快適性、利便性といったメリットを体感してもらうため、同技術を搭載したグレードも、300万円以下の価格を設定した。
(●日産の自動運転「プロパイロット」とは?何がどこまでできる?)
■燃費も向上、ハンドル操作もしやすく
エンジンは現行車にも搭載されている「スマートシンプルハイブリッド」を採用。さらに、エンジンの細かい部分まで見直し改善した結果、燃費性能が向上した。
ステアリングの操舵力は、街中の交差点を曲がるときは軽く、高速道路ではよりしっかり感のあるハンドリングとなるよう最適にチューニングし、どんなシーンでもその運転のしやすさを体感できるという。
また、サスペンション取り付け部やバックドア開口部の剛性向上に加え、ショックアブソーバーのサイズをアップさせることで、高速道路などで車線変更する際の応答性や安定性も向上させた。
九州で生産される新型「セレナ」は、8月下旬より発売する。
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