世界初、トヨタがバイオ合成ゴムを原料としたエンジン・駆動系ホースを採用

2016年04月25日(月)5:22 am

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、高い耐油性、耐熱性が必要な特殊ゴム製部品であるエンジン・駆動系ホースに、バイオ合成ゴム(バイオヒドリンゴム)を世界で初めて採用すると発表した。

■年内に全車種へ

国内生産車種のバキュームセンシングホースに2016年5月から順次適用し、年内には国内生産の全車種に採用する予定。今後、ブレーキ系ホース、燃料系ホースなどの特殊ゴム部品にも採用拡大を目指す。

■CO2排出量を約20%抑制可能

バイオ合成ゴムのバイオヒドリンゴムを原料としたバキュームセンシングホースは、トヨタと日本ゼオン(株)(本社 : 東京都千代田区)および住友理工(株)(本社 : 名古屋市中村区)による共同開発。

バイオヒドリンゴムは大気中のCO2を吸収しながら生長した植物を原料とすることで、従来の石油系ヒドリンゴムに比べて製造から廃棄までのライフサイクルでCO2排出量を約20%抑制可能とする。一方、バキュームセンシングホースに求められる耐油性、耐熱性、耐久性は同等レベルを確保した。

■量産性を確保

今回、植物由来原料を分子レベルで石油由来原料と結合させ合成ゴムへ変換する技術など、様々な複合化技術を駆使することにより、他のゴム製品に比べ高い耐油性や耐熱性を必要とするエンジン・駆動系部品においてその性能を確保した。さらに部品製造においても、従来の石油系ヒドリンゴムを用いた場合と同等の品質と量産性を確保し、市販車への採用を可能としている。

■持続可能な社会へ「トヨタ環境チャレンジ2050」の一環

トヨタは2015年10月に、持続可能な社会の実現に貢献するための新たなチャレンジとして「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表。この実現に向けた取り組みの一つとして、バイオヒドリンゴムを原料とした環境適応型のバキュームセンシングホースを採用した。

トヨタは今後も、エコプラスチック、バイオ合成ゴムのさらなる適用部位拡大につながる技術開発・実用化を推進していくという。

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