レッドブルのドライバー育成プログラム出身で今年、才能が花開いたダニエル・リカルド。同チームの先輩で4度のF1世界王者セバスチャン・ベッテルと互角以上の戦いを繰り広げている彼が、未来のF1ドライバーと太鼓判を押す新鋭がいる。マックス・フェルスタッペンだ。
「マックスがザントフォールトのF3マスターズで優勝したんだって?」と、オランダ『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に語るリカルド。
話題のフェルスタッペンはオランダの16才で、二世ドライバー。父ヨスも20年前に同じF3の一大イベントを制している。
リカルドが感心するのは、フェルスタッペンがいとも簡単にカートからフォーミュラカーへ転向、しかも高い競争力を保っていることだ。
『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙によると、レッドブル、マクラーレン、フェラーリなどのF1チームがすでに目をつけているという。
リカルドも、世界はフェルスタッペンの意のままと、べたぼめだ。
「僕には、そんな選択肢はなかったよ。2008年にレッドブルに声をかけられて、契約書を提示され、喜んで署名しちゃったからね」
「でも、もしマックスのように複数の選択肢があるなら、それに越したことはない」というリカルド。
「フェラーリもマクラーレンもレッドブルも、それぞれ大予算で動くトップチームだ。マックスと父親にとっては難しい決断だよね。でも彼の置かれた状況で、それほど大きな間違いが起きることはないと思う」
「ただし、僕の経験からいってレッドブルを勧めるよ」と、ニヤリと笑うリカルドだった。