BMWが22日(火)、「X3 xDrive28i」のエンジンを変更するなどして発売。また、X3の全モデルに、効率的なドライブをサポートするエコ・プロ・モード付きのドライビング・パフォーマンス・コントロールを追加した。価格は541万円から695万円になっている。
これまで直列6気筒エンジンを搭載していたX3 xDrive28iには、新世代の2.0リッター直列4気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。この新世代エンジンは、高圧の燃料を燃焼室内に直接噴射する高精度ダイレクト・インジェクション・システム、インテーク・バルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニック、吸気と排気のバルブ・タイミングを最適に調整するダブルVANOS、そして排出ガスを効率よくエネルギーに変換するツインスクロール・ターボチャージャーといった革新技術を組み合わせたツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用している。
最高出力180kW(245ps)/5,000rpmおよび最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,250-4,800rpmを発生し、低回転から広い回転域で最大トルクを発生させる事が可能となる。さらに、停車中の無駄な燃料消費を抑制するエンジン・オート・スタート/ストップ機能を新たに標準装備としている。
これら数々の革新技術の採用により、X3 xDrive28iの燃料消費率(JC08モード)は、13.6km/L(従来モデルから約36%向上)となり、「平成27年度燃費基準+20%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成し、エコカー減税により自動車取得税および重量税が100%減税(免税)、自動車グリーン税制により登録翌年度の自動車税が約50%減税され、かつエコカー補助金の対象モデルとなる。
また今回、X3の全モデルに、効率的なドライブをサポートするエコ・プロ・モード付きのドライビング・パフォーマンス・コントロールを新たに標準装備とした。ドライビング・パフォーマンス・コントロール(エコ・プロ・モード付)は、スイッチ操作一つで、エンジン・レスポンス、8速オートマチック・トランスミッションの変速制御などの走行モードを、「エコ・プロ」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」から選択することが可能である。
エコ・プロ・モードでは、エンジン・レスポンスやシフト・タイミングの最適化に加え、エア・コンディショナーやシート・ヒーター等の作動を効率的に制御することで、燃費の良い走行スタイルをサポート。また、燃費の良い走行をするためのヒントや、効率を向上させた結果により延長された航続距離の情報を「ボーナス・マイレージ」としてコントロール・ディスプレイやメーター・パネル内に表示し、ドライビングを楽しみながら燃費を向上させることを可能にしている。
モデル | エンジン | 駆動 | 変速 | 価格 |
---|---|---|---|---|
X3 xDrive20i | 直列4気筒 2.0リッター ツインパワー・ターボ |
4WD | 8AT | 541 |
X3 xDrive28i | 599 | |||
X3 xDrive35i | 直列4気筒 3.0リッター ツインパワー・ターボ |
695 |
※価格の単位は万円。 |