レッドブルの空力部門の主要スタッフがマクラーレンへ移籍する見込みだ。
スランプに苦しむマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、先週の韓国GPの際に「大ニュースになるような、未発表の」大きな人事があると明かしていたが、その大ニュースの第一報がついに飛び込んできた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、レッドブルのマシンデザイナーであるエイドリアン・ニューイの右腕としてらつ腕を振るうピーター・プロドロモウがマクラーレンに移籍すると伝えたのだ。
ミハエル・シュミット記者は、この情報はまだうわさの段階だと伝えたが、プロドロモウは2006年までマクラーレンに所属しており、チームとの親交は深い。
シュミット記者は、プロドロモウが「F1でトップクラスのエンジニア」であり、プロドロモウの移籍は「マクラーレンにとって勝利であり、レッドブルにとっては大きな痛手」であると評している。
しかし、マクラーレンがプロドロモウを獲得するには少々の時間が必要だ。レッドブルとプロドロモウが2015年末までの契約を結んでいるためだ。
プロドロモウについて尋ねられたレッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、「彼はまだ(マクラーレンの本拠地である)ウォーキングに行っていないよ!」と話した。
シュミット記者はさらに、「この移籍の意味するところは大きい。レッドブルにとって初めての主要人材の流出だ」とつづり、スタッフがレッドブルを離れない理由のひとつは「報酬の高さ」であるが、選手権の結果を受けてのボーナスは翌年の2月にならなければ支払われないと報じている。