F1チームは、2014年に新しいタイヤサプライヤーが登場するという「変化球」に備えている。
マクラーレンのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールは21日(水)、マクラーレンではピレリが最終的に契約を更新し、来季もF1公式タイヤサプライヤーとして残ることになると「仮定」していると語った。しかし、実際にはそうした見方にはほとんど「根拠」がないと認めている。
ニールはメディア向けのテレビ会見において、次のように語った。
「もし、突然どこかほかの会社がF1へ参入することになり、方向転換を余儀なくされることになったとしても、もちろん我々としてはそれに対応するし、それが誰であろうと、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)が選定したところとともに仕事をする」
ジャン・トッド会長率いるFIAが、2014年に向けて驚くべきやっかいなことを突然持ち込むのではないかとのうわさもある。それは、ミシュランが再びF1公式タイヤサプライヤーに復帰するのではないかというものだ。
ニールは、2014年型F1カーはピレリタイヤの基本データをもとに設計されてきており、土壇場でタイヤ供給メーカーが変わればそれが台無しになってしまうことを認めつつ、次のように付け加えた。
「だが、それは誰にとっても同じことだ。だから誰かが土壇場で変化球を投げ込んできたら、我々はみんなそれに対処しなくてはならない。だがそれによって勝者や敗者が分かれるだろうね」