レッドブルのマーク・ウェバーが、おそらく今シーズン限りでF1を引退するであろうとの見方に対し、まだ(F1での)成功に「飢えている」と主張している。
すでに、2014年にはウェバーの後任候補としてキミ・ライコネン(ロータス)の名前が取りざたされるなど、ウェバーの去就や今後のレッドブルのドライバー体制にかかわるうわさがささやかれている。そんな中、ウェバーはレッドブルが所有する『Servus TV(セアヴスTV)』の番組に出演するため、先週末F1バーレーンGPが開催されたバーレーンから、まっすぐにオーストリアに向かっていた。
ウェバーはそこで、次のように語っている。
「僕はまだハングリーだし、もっとうまくやりたいと思っている」
「まだあと数年は大丈夫だと思っているよ」
「健康でいられる限りは、パフォーマンスを発揮できるし、仕事も楽しい。実際、それが一番大事なことだよ。楽しいということがね」
2014年からWEC(世界耐久選手権)のプロトタイプカテゴリーへ参戦することになっているポルシェが、ウェバーとの間に長期契約を結ぶことを望んでいるとの報道がされていることに関して問われたウェバーは、次のように続けた。
「その通りになるかどうか、それは分からない」
「これまで、4月の段階で翌年に何をするかなんて決めたことがないんだ。それに、今すぐ始めるわけじゃないからね」
こうしたウェバーのコメントは、彼の今後についてのうわさを消し去るほどではないようだ。
一方、バーレーンGP後に、レッドブルでは依然としてライコネンに興味を持っているか、と『Speed Week(スピード・ウィーク)』に問われたレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、「われわれがライコネンに興味を抱いていることはいつも認めているよ」と答え、次のように続けている。
「そして、何度も言ってきているが、レッドブルではドライバー問題については夏になってから検討することになっているんだ」
バーレーンGPでセバスチャン・ベッテルが今季2勝目を飾ったことを祝し、レッドブルではレース後に恒例となっている記念撮影を行った。だが、ウェバーの姿はそこにはなかった。