ブルーノ・セナは、2013年も偉大な叔父アイルトン・セナが生前最後に所属したウィリアムズのF1チームに残ることを希望している。
ウィリアムズの2013年ドライバーラインアップについては、PDVSAという大きなスポンサーをもつパストール・マルドナードが残留し、バルデリ・ボッタス(ウィリアムズ/リザーブドライバー)がレースドライバーに昇格するとの意見がパドックでは有力だ。
ボッタスは今シーズンの多くのグランプリでセナに代わって金曜フリー走行の作業を担当しており、その成果をチームは高く評価している。
ボッタスは『Sky(スカイ)』に「自分の速さはしっかり見せてきたから、ほんとうに、すごく2013年のレースシートが欲しい」と話している。
ウィリアムズのドライバー発表はシーズン終了前後になると見られ、ボッタスはあと1カ月我慢強く待ち続けなければならい。
23歳のボッタスにシートを奪われるかもしれない29歳のセナは厳しいシーズンを送っているかに思える。しかし、当のセナ本人は来年もシートを得るのに十分な働きをしたと自負しており、ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に次のようなに話している。
「チームは僕の働きに満足しているし、最近はチーム全体が難しいレースを強いられていると分かってくれている」
「集中して今まで通りに問題なく仕事をする、それが僕のやるべきことだ。そしてシーズン終了時に良い結果を残すことだね。そうすれば、そのときどうなるかわかるはずさ」
そう話したセナは、チームが自身の走りを公平な目で見て決定を下すと考えている。
「僕に責任のない出来事があったことを、チームはよく分かっている」
「たとえばシンガポールでは僕がミスをした。それは認めるよ。でも、僕たち全体にも問題があったんだ」
「それに、たとえばあまりうまくいかないレース週末があったとする。僕はフリー走行1回目を走っていなくて、クルマは問題を抱えている。そうしたら、僕がほかのクルマやドライバーより出遅れるのは普通じゃないかな」
「そして、僕はその代償をしっかり払ってるんだ」とセナは締めくくった。