ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が2012年限りのF1引退を発表してから2週間足らずだが、もうひとりのシューマッハも今季限りでモータースポーツの世界から姿を消すかもしれない。
もうひとりのシューマッハとは、かつてウィリアムズとトヨタからF1に参戦していたミハエルの弟ラルフ・シューマッハだ。現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で活躍しているラルフが、シーズン終了を目前にした今、将来を模索している。
兄ミハエルが所属するメルセデスAMGと同じメルセデスのワークスチームからDTMに参戦しているラルフは、今季は思うような成績を残せていない。チームメートのハイメ・グリーンが109ポイントを獲得しているのに対して、ラルフはわずか8ポイントを獲得するにとどまっている。
兄同様に難しい2012年シーズンを送っているラルフは、ホッケンハイムリンクで行われる2012年DTM最終戦を前にして、「今度行われる最終戦を終えたら、将来のことを考えるつもりだ」と『Kolner Express(ケルン・エクスプレス)』に語った。
1997年から2007年の10年間で182戦を戦った元F1ドライバーのラルフは、2012年DTMの年間順位を下から3番目のまま終えるつもりはないだろうが、来季については決まっていない。