最近、2014年からのフェラーリ加入にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が同意したとイギリスの主要紙が報じたばかりだが、この問題に関するジャーナリストたちの反応はさまざまだ。
イタリアのテレビ局『Italia1(イタリア1)』は、著名なF1ジャーナリストであるジョルジオ・テルッツィの言葉を引用しつつ、この説に同調している。
また、ブラジル紙『Folha de S.Paulo(フォーリャ・ジ・サンパウロ)』の記者ファビオ・セイシャスは、現在フェラーリに所属するフェリペ・マッサにとって、2014年までベッテルがフェラーリ入りすることがないのはいいニュースだとして、次のように続けた。
「私の意見を述べると、2013年からのセルジオ・ペレス(ザウバー)の(フェラーリへの)加入はないだろう。フェラーリにとってみれば、来年もマッサを残留させるのは非常に都合が良いんだ」
「1年のうちでもこの時期は、“シリーシーズン(移籍関連の憶測記事などが多くなる時期)”として知られる期間で、ここでなされるうわさの大部分が真実性を欠いたものだ」とセイシャスは述べたが、その一方で「しかしこれまでの経験から判断すると、各方面から発せられるうわさというものは、得てして実現する可能性が高いものだ」とも加えた。
だが別のブラジル紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』の記者リビオ・オリッキオは意見が異なるようで、ベッテルのフェラーリ移籍はないと考えているようだ。
そしてテルッツィの20年来の友人として知られるオリッキオは、以下のように語った。
「ベッテルが既にフェラーリと契約済みだとジョルジオが断定していることに関して、若干奇妙な感じがする。というのも、こういった問題を扱う際、彼はいつも非常に用心深い姿勢で臨むはずだからだ」
「ただ私が言いたいのは、こういった議論が誰の利益にもならないということだよ」