女性ドライバーのマリア・デ・ビロタが、2012年シーズン中に金曜のフリー走行セッションへ参加する可能性は今も残されている。
32歳のスペイン人女性ドライバーであるデ・ビロタは、今年3月にマルシャとテストドライバー契約を交わし、レース界をにぎわせた。その後、デ・ビロタは自ら「私は(マルシャの)リザーブドライバーではありません」と語ったが、シーズン開幕以来全てのグランプリでマルシャに帯同している。
元F1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタを父に持つデ・ビロタはまた、マルシャとの契約に金曜午前のフリー走行セッションでの走行は含まれていないと今年3月に明かしていた。
しかし、F1のヨーロッパラウンド開始を目前にした今、デ・ビロタは金曜日のフリー走行へ参加する可能性を否定していない。
デ・ビロタは母国スペインの『EFE』通信にこう語っている。
「チーム次第ですね」
「自分に任された仕事はすべてしっかりやり遂げるようにしていますので、チームは満足してくれています。満足してくれていると思っています」
「けれど、クルマが新しくなり、改良のためにドライバーによる走行が必要なんです。ですから、全てはチーム次第ですね」
「(クルマを走らせるチャンスが)すぐに来ればいいと願っていますが、何が起きようと、起こるべくして起こるのですから。サプライズもあるかもしれませんが、今のところ私はシミュレーターでの作業を担当しています」
F1の公式セッションで最後に女性ドライバーが走ったのは20年前の1992年、イタリア人女性ドライバーのジョバンナ・アマティだったが、アマティは3戦すべて予選落ちに終わっている。