フェラーリ、F1スペインGPでタイトル争い復帰なるか？
フェラーリが今年のタイトル争いに加われるかどうかは、改良された2012年型車F2012が今週末のスペインGPでどこまで強さを見せられるかにかかっている。
ブラジルの『O Estado de S.Paulo（オ・エスタード・ジ・サンパウロ）』紙は、8日（火）にこう語るフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長のコメントを伝えた。
「バルセロナ（スペインGP）で望むものは、強いクルマだ」
「私の要求はそれだけだ」
前戦バーレーンGP後、フェラーリは大幅な改良を実施したが、ライバルと比べた場合にどうなのか、モンテゼモーロはまだ確信を持てていないようだ。
「技術担当者たちは自信を持っているが、ライバルたちがどれほど進化してきたかは実際に見てみないとわからない」
『O Estado de S.Paulo（オ・エスタード・ジ・サンパウロ）』紙の記者は、バルセロナで大きな一歩を踏み出せない限り、フェラーリは（2012年シーズンをあきらめて）2013年の開発をスタートせざるを得ないことを「モンテゼモーロも分かっている」とつづった。
『La Stampa（スタンパ）』紙もまた、モンテゼモーロ会長の発言を伝えている。「われわれが大きく進歩して、クルマを強くし、コントロールしやすいクルマにして、ファンに自信を与えなくてはならない」
『Rai（ライ）』の取材には、モンテゼモーロ会長はこう話した。「スペインで状況がどうなるか、まずは見てみよう」
さらに、イタリアの『Sky Sport 24（スカイ・スポーツ24）』は「エンジニアたちに全力でハッパをかけた」というモンテゼモーロの発言を報じている。
その一方で、『La Gazzetta dello Sport（ガゼッタ・デロ・スポルト）』紙は、フェラーリのドライバーであるフェルナンド・アロンソの現実的な意見を伝えている。「僕たちのゴールは11月にF1チャンピオンになることだ。その目標を達成したければ、これまでよりずっと強くならないといけない」
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリも、アロンソと同じ意見だ。「われわれに必要な進歩に、少しでも近づくための劇的な進化を求めている」
「タイトルの行方と同じように、スペインGPもどうなるのか分からない。そう信じているから、そう言っているんだ」
