フェリペ・マッサがフェラーリの正ドライバーの座を守れたのは、経済的な理由があるのかもしれない。そう話すのは1982年のF1チャンピオンで、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の父でもあるケケ・ロズベルグだ。
ケケと同じくフィンランド出身で、フェラーリ所属経験のあるミカ・サロも『MTV3』に対し先週、過去2年間目立った成績を残せていないマッサが2012年もフェラーリの正ドライバーの座を守ったことに「驚いた」と話している。
2010年に現ドライバーのフェルナンド・アロンソが加入した際、フェラーリは契約を結んでいたキミ・ライコネンに違約金を支払ってアロンソ加入を実現させていた。今回もフェラーリは、2012年の契約を結んでいるマッサに違約金を支払って、契約を解除するのではといううわさもあった。
そのため、2012年もマッサがアロンソのチームメートであり続けることに驚いたとして、次のようにケケは語っている。
「キミに多額の違約金を支払ったことが影響しているんだと思う」
「契約の残っているドライバーにまた違約金を払って新しいドライバーを雇い入れることもできただろうが、経済面を考えないといけないタイミングがあるからね。最も高くつく選択を常にするわけにはいかないよ」
アロンソがフェラーリへ加入した際には、スペインを拠点にするヨーロッパ最大級の銀行、サンタンデールがフェラーリとのスポンサー契約を開始していた。