先週末にほぼ満員の観客を迎えて行われたF1フランスGPだが、2023年のF1カレンダーからは消えてしまう可能性が高いと考えられている。
■大成功に終わった今年のフランスGP
だが、フランスGPの地元プロモーターを務めるクリスチャン・エストロジは、自分は2023年以降もフランスGPが開催されることを「諦めてなどいない」とテレビ局『BFM Var(BFMヴァール)』に次のように語った。
「契約が満了するし、フランスは組織としてのノウハウを示す必要があった」
「金曜から日曜にかけて20万人もの人たちがサーキットを埋め尽くしたんだ。それは確かな記録だよ」
だが、すでにF1関係者の間では、来年のカレンダーにポール・リカール・サーキットでのフランスGPが組み込まれる可能性はほとんどないと考えられているようだ。
「我々はまだ話し合いの最中だよ。私は諦めてはいない」
そう主張したエストロジは次のように続けた。
「私は、自分たちの国が、フランスGPという壮大で人気のあるスポーツイベントを取り戻すのを目にしたんだ」
「今後数週間のうちに、我々のグランプリの将来に向けて非常に前向きな発表ができると確信しているよ」
■開催継続に向けて国家レベルでの関与を期待するプロモーター
エストロジはさらに、フランスGP存続に向けて、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリだけでなく、フランス大統領のエマニュエル・マクロンとも定期的に連絡を取り合っているのだと語り、次のように続けている。
「国家元首が政府を通じて、フランスとしてF1を望んでおり、我が国で最も人気のあるスポーツの一つを維持したいと言ってくれればいいと思っている」
「大統領はそうすると言ってくれたし、これから、それがどのような条件になるのかがわかるだろう。5年間にわたって、地域だけの負担でやってきていたんだ」
『Nice Matin(ニース・マタン)』紙は、ドメニカリは先週末に行われたエストロジとの会談は「非常に前向きで建設的」だったと述べたと報じている。