今年は2人の元F1ドライバーがアメリカのNASCAR(ナスカー)に挑戦することになりそうだ。
■8月にNASCAR出走が決まったライコネン
5月には、2021年シーズン限りでF1を引退したフィンランド出身ドライバーのキミ・ライコネンが8月にアメリカのサーキット「ワトキンス・グレン・インターナショナル」で開催されるNASCARのトップカテゴリーレースに参戦することが明らかとなっていた。
その際、42歳のライコネンは次のように語っていた。
「僕はまたレースをする気はなかったんだ。だけど、ジャスティン(・マークス/NASCARチームオーナー)がスイスにある僕の自宅にやってきて僕を説得したんだ。最高のプログラムをまとめるために彼がどれほど真剣なのかを示してね」
2011年にもNASCARに出走した経験を持つライコネンだが、今回の出走は現時点では8月21日(日)に行われる1レースだけの予定で、そこで91番のカーナンバーが付けられたシボレー・カマロのステアリングを握ることになるという。
■元レッドブルのダニール・クビアトもNASCARに挑戦
また、最新の情報によれば、かつてレッドブルやトロロッソ(現アルファタウリ)で活躍したロシア人ドライバーのダニール・クビアトもNASCARに挑戦する可能性が出てきているようだ。
28歳のクビアトは、先週末にNASCARレースが開催されたウィスコンシン州のロード・アメリカを訪れ、そこでチーム・ヘゼベルグのゲストとしてコースサイドに立っていた。
そして、伝えられるところによれば、近い将来、ロードコースレースに参戦することをNASCARから承認されたという。
「NASCARは僕にとって魅力的な世界だし、ずっと好きだったんだ」
母国ロシアの『Tass(タス通信)』にそう語ったクビアトは次のように付け加えている。
「昨年は観客として見ていた。だけど、今年はあらゆる角度からNASCARを探求していきたいと思っているんだ。近いうちに、NASCARカップシリーズのマシンに乗る僕を見ることができると思うよ」。