レッドブルF1は、2023年ドライバー候補について、ドアをオープンにしているようだ。
ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは将来にわたってしっかりと契約を結んでいるが、ヘルムート・マルコ博士は最近、「2014年のような『クラッシュ』を経験すれば」、フェルスタッペン側から解約条項が発動される可能性があることを認めている。
マルコの言うクラッシュとは、レッドブルは2010年から2013年まで4年連続でチャンピオンを獲得していたが、2014年からはメルセデスの時代が到来したことを指している。
■ペレスとガスリーの直接対決
しかし本当の疑問符は、セルジオ・ペレスのシートについてだろう。アルファタウリのピエール・ガスリーはフェルスタッペンの隣で新しい機会を得るために、猛プッシュをしている。
「ガスリーは2023年まで契約しているから、まだ時間はある」とマルコはスカンジナビアの放送局『Viaplay』に語っている。
「我々はレッドブルで常に行っているように、パフォーマンスに完全に焦点を合わせている」と78歳のマルコは主張した。
したがって、2023年のレッドブルF1のシートは、ガスリーとペレスのコース上でのパフォーマンスで勝っていた方が獲得するのは明らかだ。
2年連続の1年契約となったペレスだが、F1サウジアラビアGPでポールポジションを獲得し、勢いに乗っている。
「素晴らしいラップだった」とマルコは言う。
「昨年は特に予選で苦労していたからね」
「ペレスがあそこまで粘ったことに驚いている。彼は良いチームメイトだし、2人のドライバーはお互いをよく理解している」
「ペレスとは1年契約だから様子を見て、2023年にフェルスタッペンの隣に誰を据えるか夏休み頃に決めるつもりだ」
■フェルスタッペンを引き留めるにはポルシェとの契約が必須か
フェルスタッペンは、メルボルンでレッドブルのパフォーマンスは「受け入れられない」と語っていたが、マルコは彼がF1で長期的な栄光を手にすることを示唆した。
「彼はすでに最速のドライバーであり、これからは史上最高のドライバーのひとりになれる」
2026年にフォルクスワーゲン傘下の2つのブランドがF1に参入する準備をしているが、フェルスタッペンにとって心強いのは、そのうちのひとつであるポルシェがレッドブルのワークスパートナーになる可能性が高いことだろう。
「過去にはフォルクスワーゲン・グループとの協力についてよく議論してきた」とマルコは明かした。
「そして今、彼らがF1への参入を望んでいると聞いている」
「もちろん、我々は論理的なパートナーだ。彼らと話をして、同じ考えであるかどうかを確認するつもりだ」と述べた。