F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが供給している2019年仕様タイヤに関してはいくつかのF1チームがその性能をうまく発揮させることが難しいと不満を表明している。
そうした中、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは少し前に、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが用意した2019年仕様タイヤはメルセデスに有利となるよう設計されていると主張したことが大きく報じられていた。
さらに、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットも以前イタリア放送協会『RAI』に次のように語っていた。
「タイヤがうまく機能する範囲がつかめないと多くのチームが不満を抱えている。それによってレースもつまらなくなっていると私は思っている」
「F1のためにも、それは修正されるべきだよ」
だが、現在のF1ルールではシーズン中にタイヤの仕様を変えることができるのは安全性の課題がある場合、もしくは全10チーム中7チーム以上が変更を求めた場合に限られている。
そして、ルコはこのほど、タイヤの仕様変更に反対しているのは4チームだと、次のように語った。
「6チームは変更を望んでいるし、ピレリも2、3週間のうちにそれができるはずだ。だが、メルセデス(エンジン)の3チームとマクラーレンがそれに反対しているんだ」
つまり、メルセデスとメルセデスからエンジン供給を受けているレーシングポイントとウィリアムズ、そして現在コンストラクターズランキング4番手に位置しているマクラーレンがタイヤの仕様変更に反対の立場をとっているということだ。