フェルナンド・アロンソが本気で有名なダカール・ラリーへの参戦を検討しているようだ。
昨シーズンでいったんF1を離れた37歳のアロンソだが、今週南アフリカでトヨタのハイラックスでテスト走行を行っている。
WRC(世界ラリー選手権)で2度チャンピオンに輝いたカルロス・サインツsnr.(今季アロンソの後任としてマクラーレンのフルタイムドライバーに収まったカルロス・サインツjr.の父親)は母国スペインのラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』に次のように語った。
「フェルナンドは今、彼の人生においてどのような挑戦もいとわないという時点にいるんだ」
「そして、ダカールは恐るべき挑戦だよ」と自らもダカールに挑戦しているサインツは付け加えた。
アロンソが本当にダカール・ラリーに挑戦するとすれば、もちろんトヨタと組むことになるのは間違いないだろう。
アロンソはトヨタチームの一員としてル・マン24時間レースを擁するWEC(世界耐久選手権)に参戦しており、今回のラリー使用ハイラックスでのテストもToyota Gazoo Racingのおかげで実現できたことをSNSで認めている。
トヨタのダカール・ラリー責任者であるグリン・ホールはスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語っている。
「もしフェルナンドが来るなら、我々は彼のために素晴らしい仕事をすることができるだろう」
「それはトヨタのためにもいいことだし、我々のスポーツにとっても、全ての分野にとってもいいことだ。そしてアロンソもその挑戦を楽しむことができるだろう」
「ダカールは非常に困難な競技だ。だが、我々はF1を通じてフェルナンドが素晴らしいファイターであることを知っているよ」
アロンソは世界3大自動車レースと呼ばれるレースのうちすでにF1モナコGPとル・マン24時間レースは制しており、今年5月に最後の目標であるインディ500に2度目の挑戦を行うことになっている。
アロンソは今年1月に行われたデイトナ24時間レースでも優勝を飾っており、どうやら世界に名だたるレースの覇者として自分の名前を後世に残すことを目指しているのかもしれない。