TOYOTA GAZOO Racingは、2週間後に控えた2018年のル・マン24時間レース本戦へ向けた公式テストデーから好発進。決勝レースへ向けた最終的な準備となるテストデーを充実した内容で終了し、全体トップタイムを刻んだ。
●【ル・マン24時間】トヨタのフェルナンド・アロンソ「クルマは素晴らしくテストは順調。十分楽しんだ」
■ル・マン24時間レース公式テストデー
FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦スパ6時間レースで1-2フィニッシュを果たしてから1か月、チームは再び戦いの舞台に戻って来た。公式テストが行われたこの日、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車を駆るフェルナンド・アロンソが、3分19秒066というトップタイムをマークした。
0.614秒差の2番手にはレベリオン3号車がつけ、TS050 HYBRID 7号車は3番手タイム。2台のTS050 HYBRIDは、何度かのセーフティカーや赤旗中断があったものの、公式テストデーでトータル202周、2,752kmを大きなトラブルなく走破した。
この公式テストデーは参加チームにとって、レースウィーク前にサルト・サーキットのフルコース(13.626km)を走ることが出来る、非常に重要な機会だ。
2台のTS050 HYBRIDは、空力仕様やサスペンション、ハイブリッド制御関係のセットアップなどを含めた多くのテストをこなした。ル・マン24時間レースの舞台となるサルト・サーキットは、通常公道として利用されている箇所を多く含み、このコースに適するタイヤを選択するため、グリップや摩耗に関する様々な評価が行われた。
ドライバーにとっても、昨年のレース以来1年ぶりに走るコースを再確認する機会でもあった。テスト及びリザーブドライバーとして登録されているアンソニー・デビッドソンも、レースウィーク中、レギュラードライバーが走行出来なくなったときに代わりに出場するために、必要とされる周回を完了した。
8号車のフェルナンド・アロンソにとっては、シミュレータなどで事前準備はしてきたが、実際にTS050 HYBRIDでル・マンのフルコースを走行するのは初めての機会となる。アロンソは午前中のセッション序盤から8号車をドライブし、合計40周、545kmを走破した。
多くのチームは、この後の5日(火)に、コースの一部に含まれるブガッティ・サーキットでのテストのためにそのまま居残りになる。そしてル・マンウィークの走行は、13日(水)の練習走行及び第1予選セッションで幕を開ける。