2018年のF1タイトル争いは、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの三つどもえとなる可能性が高まってきているのは間違いなさそうだ。
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先週に引き続き、今週も6日(火)からバルセロナにおいて今季2回目のシーズン前F1公式テストが行われている。9日(金)までの予定で行われているこのテストが終われば、あとは今季の開幕戦オーストラリアGP(25日決勝)が行われるメルボルンに到着するまで実走行によるテストを行う機会はない。
■レッドブルを警戒するメルセデスAMG
そうした中、7日(水)に行われた今週のテスト2日目でトップタイムを刻んだのはメルセデスでもフェラーリでもなくレッドブルのダニエル・リカルドだった。メルセデスF1チームの非常勤会長を務めるニキ・ラウダも今年は厳しい戦いになりそうだとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「フェラーリ、レッドブル、そして我々は非常に接近しているね」
「現時点ではレッドブルと我々による直接対決のように見える。フェラーリについてはまだよく分からないね。だが水曜日(7日)に差し掛かったころには彼らは少し後ろに下がってきた」
■昨年よりは確実に力をつけたとリカルド
だが、7日にトップタイムを刻んだリカルドは、まだメルセデスAMGの方が自分たちよりも勝っていると考えている。
「フェラーリに関してはよく分からないけれど、メルセデスAMGはまだすごく速そうだ」
そう語ったリカルドは次のように付け加えた。
「でも、少なくとも僕たちも昨年みたいに1秒も離されてはいないよ」
■俺に大金をかけろとリカルド
だが、ここへきてイギリスのブックメーカーの中にはリカルドのタイトル獲得の賭け率が10:1に跳ね上がったところもある。
このことを耳にしたリカルドはほほ笑みを浮かべながら次のように語った。
「僕はそれほどのギャンブラーじゃないけれど、もし僕の友人の誰かが見ていたら、僕はずうずうしくも7万5千ドル(約800万円)をかけろと言いたいね」
■中団グループの力関係は?
ともあれ、今年も3強チームと呼ばれるメルセデスAMG、フェラーリ、レッドブルが上位を占めることは確実なようだ。だが、その下に続く4位争いは現状ではかなりし烈になりそうな雰囲気となっている。
各チームがどういうテストプログラムを組んでいるのかが分からないため、はっきりとは言えないものの、ルノーがかなり安定した力をつけてきているようだ。さらに、トラブルは多発しているものの、マクラーレンにも速さがあるのは確かだろう。
ウィリアムズでパフォーマンスエンジニアリング責任者を務めるロブ・スメドレイは、現時点でのそれ以外の中団グループチームの力関係について次のようにコメントしている。
「トロロッソは予想していたよりも少しよさそうだ。そしてフォース・インディアは逆に少し劣ってみえる。我々は中間かな。大体ハースと同じレベルだよ」