セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、すでに2018年に向けてメルセデスAMGとの間で「事前合意」に達しているようだと報じられている。
この情報を明らかにしたのは、フェラーリ専門のジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニだ。
■根強くうわさされるベッテルのメルセデスAMG移籍
2015年にレッドブルからフェラーリに移籍したベッテルだが、そのときに交わした3年契約は今年で満期を迎える。このため、来季はこれまで最強を誇ってきたメルセデスAMGに移籍するのではないかとのうわさがしばらく前からささやかれてきている。
今季は、ここまでの4戦で2勝をあげてドライバーズランキング首位に立っているベッテルだが、それでもこうしたうわさが消える様子は今のところ見えない。
現在はF1解説者として活躍する元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンも、「もちろん、彼ら(メルセデスAMG)はベッテルと話をしているさ」と語り、メルセデスAMGが2016年シーズン限りで引退したニコ・ロズベルグの後任としてベッテル獲得を真剣に考えていることをほのめかしている。
■ベッテルはすでにメルセデスAMGと「事前合意」とのうわさも
フェラーリの内情に詳しいことで知られるトゥッリーニも、自身のブログを通じて次のように報じた。
「ロズベルグが引退した後、メルセデスAMGがセブ(ベッテルの愛称)に接触したことは誰もが知っていることだ」
「バルセロナでシーズン前テストが行われていたとき、ニキ・ラウダ(メルセデスAMG/非常勤会長)が友人たちにベッテルとメルセデスAMGが来シーズンに向けて事前合意に達したという秘密を打ち明けていた」
そう書いたトゥッリーニだが、実際にシーズンが始まるとフェラーリが予想以上の強さを発揮したことから、ベッテルがフェラーリと来季以降も契約を延長する可能性も大きくなってきており、その場合にはメルセデスAMGとの事前合意は本契約に至らぬまま消えてしまうことになるだろうと示唆している。