今年F1に参戦したハースF1のチームオーナー、ジーン・ハースは、F1の複雑さを学んだと語っている。
アメリカのハースF1は、フェラーリやダラーラとの技術提携を生かして開幕戦からポイントを獲得し、周囲を驚かせたが、シーズン後半はさまざまなメカニカルトラブルなどに悩まされている。
■F1は「比較にならないほど複雑」
ジーン・ハースはフランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』誌に次のように語った。
「F1は、自分が思っていたのとは比較にならないほど複雑だということが分かったよ」
「エンジンなどすべてのシステムが複雑で、ソフトウェアはとんでもなく洗練されており、データ分析や戦略決定の方法も信じられないほど込み入っている。その上、タイヤマネージメントなど触れていないことがさらにあるんだからね」
「むしろ、自分がF1について何も、あるいは、ほとんど何も知らなかったのだということを学んだよ」
■「予想より大幅に良いシーズン」
とはいえ、チームはデビューシーズンにしては良いパフォーマンスを見せているとハースは話している。
「全体として見れば、予想より大幅に良いシーズンになっている」
「困難もあるけれども、実は、最初のシーズンはもっと厳しいものになると覚悟していた」
「シーズンのあれほど早い段階でポイント獲得に成功したことで、必要としていた自信を得られた。その喜びは長くは続かなかったが、前半に獲得したポイントが、そこから継続的に積み上げていくベースとなっている」