チャンピオン争いでトップに立つニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、周囲の雑音をシャットアウトして集中を失わないようにしている。
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ロズベルグは、残り3戦で2位のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)と26ポイント差のため、F1メキシコGP(30日決勝)であと24ポイント差をつけた場合、タイトルが確定する。
■雑音その1 F1ボス
最近、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、F1のアンバサダー役として優れているハミルトンにチャンピオンになってほしいと語った。
この発言について聞かれたロズベルグは、次のように答えている。
「彼と直接話をしたら、それは自分の言葉通りではないと言っていたよ」
「どちらにしても、僕にとっては重要なことじゃない。僕は自分の仕事に集中するだけだ」
■雑音その2 ハミルトン
ロズベルグがトップに立っているのはハミルトンにメカニカルトラブルが相次いだため、と見る者も多い。ハミルトン本人もメキシコGPを前に次のように話している。
「僕のクルマに信頼性があったら、今シーズンは違うコースをたどっていただろう。もっと2014年や2015年に近いものだ」
「でも、受け入れてやっていくしかない」
ロズベルグは、こうした雑音はすべてシャットアウトしていると話す。
「今2つの例を教えてくれたけれど、それはこの仕事では当然のことだ」
「いつだってそんな感じなんだから、僕は自分を本当にサポートしてくれる人たちに集中したい」
■同郷のベッテルからエール
同じドイツ出身で4回チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、ロズベルグについて次のように語っている。
「ニコにとって大事なのは、集中を維持して、タイトルについてあまり考えないようにすることだ。そうすれば自分のパフォーマンス次第になるからね」
「でも、今年ニコはルイスと同等のパフォーマンスをしてきているから、心配する必要はないよ。ドイツ人としては、ニコがやってくれたらうれしいね」