2005年と2006年にルノーで2年連続F1チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソだが、その後は3度目の王座獲得から見放された状態が続いている。
2010年からはフェラーリでタイトル獲得を狙うものの、今一歩手が届かず、パワーユニット時代を迎えた2014年にはトップチームのメルセデスAMGに大きく離されるという事態を経験した。
このままフェラーリにいても3度目のタイトル獲得の望みはないと判断したアロンソは、マクラーレンとホンダの新プロジェクトに賭けて5年間在籍したフェラーリとの決別を決めていた。
ところが、アロンソが抜けたあとのフェラーリは組織改編もプラスに働いたか、着実に強さを増している。アロンソの後任としてレッドブルで4年連続F1王座に輝いた実績を持つセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を迎え入れたフェラーリは、今年はメルセデスAMGとF1タイトル争いができるのではないかと言われている。
アロンソにとって、これは計算違いだったかもしれない。
2016年のF1開幕戦オーストラリアGPの舞台であるメルボルンにおいて、フェラーリからマクラーレン・ホンダへ移籍したことを後悔しているかと質問されたアロンソは、次のように答えた。
「もし彼ら(フェラーリ)がF1タイトルを取ったなら、多分そう思うかもしれないね。僕には昨年も今年も彼らとの契約があったんだからね。でも、それはあくまでも仮定の話でしかないよ」