4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが今季限りでレッドブルを離脱することが発表されたが、レッドブルではこれに併せて今年トロロッソからF1デビューしたばかりの20歳のダニール・クビアトをその後任として来季レッドブルに昇格させることを発表している。
トロロッソでは、来季17歳のマックス・フェルスタッペンをフル参戦させることをすでに発表しているが、クビアトの後任ドライバーが誰になるのかはまだ明らかとなっていない。いずれにしても、2012年からトロロッソのドライバーを務めているジャン-エリック・ベルニュは今季限りでお役御免となるのはほぼ間違いないようだ。
現時点では、クビアトやフェルスタッペン同様、レッドブルの若手育成プログラムのメンバーであるカルロス・サインツJr.が次期トロロッソのドライバー最有力候補だと考えられている。レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーや、ドライバー育成責任者のヘルムート・マルコもサインツJr.の才能を認めており、そのF1デビューの可能性が高いことをほのめかしている。
だが、どうやら候補者はサインツJr.だけではなさそうだ。
マルコはオーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に対し、レッドブルが若手ドライバー育成プログラムメンバーからクビアトの後任ドライバーを指名するということが「ほぼ確実」であるという最低限の保証があるだけだと語っている。
現在、来季のトロロッソのシートを獲得するチャンスがあると考えられているのは、サインツJr.を筆頭に、18歳のフランス人ドライバーであるピエール・ガスリーや、現在GP3選手権のランキング首位にいる21歳のアレックス・リンなどだ。
イギリス出身のリンも、「昇格を目指して、自分にできることは何でもやるつもりだ」と先週末に語り、そのチャンスをものにする機会を狙っている。
だが、マルコは、最終決定をするにはまだ時間が必要だとほのめかしている。そしてそれは「タイトルのゆくえがまだ決定していない」ためだという。マルコは次のように付け加えた。
「その(タイトル確定)後、我々は共に腰をすえて、誰を昇格させることが最善の判断となるのかを考えることになる」