メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフによると、ハースF1チーム前代表のギュンター・シュタイナーの解雇はF1にとって「損失」だと述べた。
シュタイナーはこの小さなアメリカチームの10年にわたる歴史のすべてを率いてきたが、Netflixの『Drive to Survive(原題)』シリーズでそのユニークな個性が光り、特に人気を集めた。
しかし、チームオーナーのジーン・ハースはクリスマスから新年にかけてスタイナーを更迭し、フェラーリと強固な技術提携を結んでいるチームが最下位に終わるのは「恥ずべきことだ」と主張した。また、シュタイナーのNetflix人気がハース氏を苛立たせたという見方もある。
■シュタイナーはチームとブランドに多くの利益をもたらした
「F1にとって、これは損失だ」とメルセデス代表のヴォルフはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語った。
「ギュンターは非常に人気のあるパーソナリティーで、結果は残念なものだったが、チームとブランドに多くの利益をもたらしてくれた。彼は素晴らしい人格者であり、私たちは彼を失うことを寂しく思うだろう」
■ミック・シューマッハへの言動は気に入らないとトト・ヴォルフ代表
しかし、ヴォルフはミック・シューマッハのF1レースキャリアが終わったときのシュタイナーの対応が気に入らなかったことを認めている。シューマッハは現在、メルセデスのリザーブドライバーを務めている。
「そうだね、私ととても親しいミックに対する扱いには文句があるが、私には言えないことだ」とヴォルフは認めている。
「しかし、私はギュンターが誠実ではないとは言えない。そして、こんなことはF1では滅多に起こらないことなんだ」。