レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表は、アルファタウリが新しい「ピンク・メルセデス」ではないかという説を否定した。
■アルファタウリが急成長したのはレッドブルのクローンだから?
アストンマーティンが現在のチーム名に変わる前、ローレンス・ストロールが所有するチームはレーシングポイントと呼ばれ、ピンク色をベースとしていた。しかし、当時の支配的なメルセデスチームとの技術的関係があまりにも密接すぎるとして非難されていた。
そのこともあり、レッドブルが所有するアルファタウリが2023年シーズン途中のパフォーマンス低迷から脱却した際、親チームであるレッドブル・レーシングとの新たな「相乗効果」が新しいクルマの部品のクローンという形で生み出されるのではないかと多くの人が疑問に思った。
■アストンマーティンやマクラーレンの方が似ている
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はスペインの放送局『DAZN』に次のように語った。
「『ピンクのメルセデス』とは程遠いよ。ルールブックに明確に記載されている譲渡可能なコンポーネントがいくつかあり、それが彼らのクルマが持っているものだ。しかし、あのクルマを見ると、アルファタウリとレッドブルの間には根本的な違いがあるのがわかる。そして間違いなく、アルファタウリよりはるかにコンセプトが近いクルマがグリッドには存在しているだろうね。アストンマーティンを見てごらんよ」
「あるいはマクラーレンでもいい、リアサスペンションを見ると、コンセプトが我々のものと非常によく似ている」とホーナー氏は強調した。
■メルセデスとフェラーリの提携チームとの緊密さを指摘
また、ホーナーは、メルセデスとフェラーリが「ギアボックス、サスペンション、シミュレーション、風洞ツール」の供給など、チームと緊密な技術的関係にあるとも指摘した。
「もちろん、それらのツールをどのように使用するかは彼ら次第だ」
「マクラーレンがそれらのツールを、ある意味ではサプライヤー(供給側)よりもうまく活用していることがわかる」。