2023年シーズン序盤はフェルナンド・アロンソが開幕から3戦連続で表彰台に上る活躍を見せたことで、昨年はコンストラクターズ選手権7位だったアストンマーティンが一躍トップチームの仲間入りをしたと考えられていた。
■今のアストンマーティンは「迷走」状態?
しかし、シーズンが進むにつれてライバルチームたちが着実にマシンの開発を進める中、アストンマーティンの開発はうまく機能せず、アロンソもチームもじりじりとランキングを下げてしまっている。
最近のレースでは、アストンマーティンがパルクフェルメ中にマシンのセットアップを変更し、ピットレーンからレースをスタートする戦略をとることも増えており、F1関係者の中にはアストンマーティンが「迷走」状態に陥ってしまっていると考えている者もいるようだ。
■今重要なのはデータの理解だとチーム代表
こうした声に対し、アストンマーティンのチーム代表を務めるマイク・クラックは『DAZN(ダゾーン)』に次のように語った。
「我々が迷子になっているという印象を持つかもしれない。しかし、迷子になってしまえば、もはやデータに注意を払わなくなり、理にかなわないことをやろうとするようになると思う」
「そして、そういう状況ではないんだ」
「我々は戦いたいと思っているし、ピットレーンからスタートするのは好きではないよ。しかし、データを理解することが非常に重要なんだ」
「そして、自分が何をしているのかを理解する最善の方法は、すでに知っていることに立ち帰って比較することなんだ」
■不安を残すまま今週末のレースに突入か?
そう語ったクラックだが、今週末にブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われるF1第21戦サンパウロGP(5日決勝)にどのスペックのアストンマーティン2023年型F1マシンを投入するのかは、まだ「わからない」と認めている。
今季のレースも残すところあと3レースとなったが、アストンマーティンとしては2024年シーズンに向けて最後に何らかの手応えをつかんでおきたいところだろう。