今週、さまざまな噂が飛び交う中、フェルナンド・アロンソがまだ引退の準備はできていないと主張した。
■シーズン序盤の強さを失ったアロンソ
昨年まで所属していたアルピーヌを離れ、今年からアストンマーティンに加わった2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソだが、シーズン序盤の8レースでは2位2回、3位4回と合計6回も表彰台に上り、最強レッドブルにとって最大のライバルとなっていた。
だが、ライバルチームたちがシーズン中の開発によりパフォーマンスを高めていくにつれてアストンマーティンのパフォーマンスが相対的に低下してしまい、現時点ではチームはコンストラクターズランキング5番手に、アロンソもドライバーズランキング5番手に後退してしまっている。
今季は残り3レースとなったが、現在のライバルたちの調子を考えれば、アロンソは現在ランキング6番手のランド・ノリス、同7番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、同8番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)に追い抜かれてしまう可能性が高くなってきている。
■アロンソが主張「今のところ引退は考えていない」
第19戦アメリカGP、第20戦メキシコシティGPの2レースを連続リタイアで終えたでアロンソは、「今僕たちにできることは学ぶことだけだ」と言い残して先週末のメキシコをあとにしていた。
そして、今週になってアストンマーティンの株式の一部が売却されたというニュースが報じられると、アストンマーティンの今後についての悲観的な憶測や、それに伴ってアロンソが引退するのではないか、あるいは不振が続くレッドブルのセルジオ・ペレスと入れ替わりに来季はレッドブルに移籍するのではないか、といった根拠に欠けるさまざまな噂がささやかれるようになっている。
こうした中、『Fox Sports Mexico(フォックス・スポーツ・メキシコ)』から、引退を考えているのかと質問された42歳のアロンソは、次のように答えている。
「僕がキャリアの終盤にいることはわかっているよ。だけど、今のところは考えていないんだ。僕のキャリアに終止符を打つ日は決めていないよ」
アロンソがアストンマーティンと結んでいる現在の契約は2024年シーズンまでとなっている。