メルセデスが、CTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)を務めていたマイク・エリオットがチームを離脱することを発表した。
11年にわたってメルセデスF1チームで活躍してきた49歳のエリオットだが、空力責任者を経て2021年7月にはジェームズ・アリソンの後任としてテクニカルディレクターに就任。
だが、新たな技術レギュレーションが導入された2022年シーズンに向けてエリオットが手がけた「ノー・サイドポッド」とも呼ばれた独特なマシンコンセプトは結果として失敗に終わり、今年4月にはメルセデスは再びアリソンをテクニカルディレクターに復帰させ、エリオットは入れ替わりにCTOのポジションに就いていた。
しかし、肩書きはどうあれ、この人事がエリオットにとっては事実上の更迭だったことは明らかだった。
そして、メルセデスはこのほど、エリオットが「キャリアにおける次の章を始める」ために「チームを去ることを選択した」と発表。
メルセデスF1チームのCEO兼代表であるトト・ヴォルフは、これに関して次のように語っている。
「彼がメルセデスの枠を超えて新たな冒険をする準備ができているのは明らかだ。だから、私にはこれが彼にとって正しいステップであることもわかっている」