【レッドブルF1】フェルスタッペンは残りのレースも全て勝てるとチーム首脳、心配だったのはエンジン

2023年09月04日（月）18:47 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ（モータースポーツアドバイザー）によれば、先週末にモンツァで行われた今季のF1第15戦イタリアGPに史上最多となる10連勝記録達成がかかっていたマックス・フェルスタッペンは、レース前に「かなり緊張していた」という。

■フェルスタッペンは記録を意識していたとマルコ

最終的に、フェルスタッペンは2位となったチームメートのセルジオ・ペレスに6秒の差をつけてトップチェッカーを受け、今季の第5戦マイアミGPから続いている連勝記録を10に伸ばしてみせた。

これにより、これまでセバスチャン・ベッテルが有していた9連勝の記録を塗り替え、フェルスタッペンがF1における連勝記録で単独トップに立ったことになる。

レース後にその記録を意識していたかと質問されたフェルスタッペンは、微笑みを浮かべながら「緊張はしていなかったよ」と答えている。

だが、マルコは、実際にはそうではなかったと次のように語った。

「マックスはこの10連勝を達成する前には比較的神経質になっていたよ。普段はそういうことはないがね」

「この記録はマックスにとって大きな意味を持つものなんだ。だから、それがもう解消されたことを願っているよ。なぜなら、私は10連勝で終わるとは思っていないからね」

■技術的問題やクラッシュ意外にフェルスタッペンを止められるものはない

80歳のマルコは、25歳の若いオランダ人ドライバーが今シーズンの残りのレースを全て制する可能性が高いと考えているようだ。

「技術的トラブルとか、クラッシュとか、そういうことが妨げになる可能性はあるだろう。だがそれ以外には何もないよ」

「マックスはこれまで一度もシンガポールで勝ったことがないから、彼は勝ちたいと思うだろう。そして、もし彼がシンガポールでも勝つことができれば、私は残りのレースでも勝つことができるだろうと楽観しているよ」

実際のところ、マルコは、先週末のモンツァで唯一フェルスタッペンの勝利を奪う可能性があったのはエンジンのオーバーヒートだったと認めている。

マルコはそのことに言及しながら、次のように付け加えた。

「我々はそのことに少し注意を払わなければならなかった。特にカルロス・サインツ（フェラーリ）が非常に激しく争っていたからね」。