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【レッドブルF1】来年もペレスがこのチームで走るのは「100パーセント確実」ではないとチーム首脳

2023年08月25日(金)17:11 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、メキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスが2024年もマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めるかどうかはまだ完全に確実なことではないと認めた。

■F1には“100パーセント確実”はない

2021年にレッドブルに加入したペレスは、2022年5月に2024年までの契約を結んでいる。しかし、2023年シーズン序盤こそフェルスタッペンと拮抗するパフォーマンスを見せたものの、第7戦モナコGP以降はスランプに陥り、5レース連続で予選Q3に進出できないという苦しい時期を過ごしていた。

それでも、第12戦ハンガリーGPでやっと予選Q3進出を果たして決勝でも3位表彰台に上ると、夏休み前最後のレースとなった第13戦ベルギーGPでは予選3番手、決勝2位という結果を残し、スランプを脱した兆しを見せている。

だが、母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙から、2024年までの契約があるペレスが来季もレッドブルで走ることは保証されていると考えていいのかと質問された80歳のマルコは次のように答えている。

「F1に100パーセント確実なものは何もないよ。そんなものは存在しないんだ」

「パフォーマンスに関する状況は常にどこかで議論される必要がある。ザントフォールト(第14戦オランダGP/27日決勝)がどう進展するかを見て、話し合うことになるし、そうすればもっとよくわかってくるだろうね」

■ペレスの後任候補筆頭はリカルド?

2021年にルノー(現アルピーヌ)からマクラーレンに移籍したオーストラリア出身ドライバーのリカルドだが、マクラーレンでは不振が続き、2022年シーズン限りでそのシートを失ってしまった。

そのリカルドだが、今年はかつて2018年まで所属していた古巣レッドブルにリザーブドライバーとして戻ってきており、ハンガリーGPからはニック・デ・フリースに代わってアルファタウリのドライバーとしてグリッドに復帰している。

こうした中、『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』によれば、F1が夏休みを迎えた8月にダニエル・リカルドがマルコに会うためにシュタイアーマルク州の州都であるグラーツを訪れていたという。

34歳のリカルドは現在、レッドブルとも太いパイプがある元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーの娘であるハイディ・ベルガーと交際している。

ハイディとリカルドは夏休みを利用してオーストリアのチロル州にあるキッツビューエルという町を訪れていたが、その後グラーツでマルコと会って食事を共にしたという。

■リカルドはアルファタウリに衝撃を与えたとマルコ

「我々は顔を合わせたよ。彼がグラーツに来ればそうなるのは確実さ」

そう認めたマルコは、リカルドに関して次のように続けている。

「彼は非常に前向きな性格を持ち、成功を収めており、素晴らしい経験を持っている。彼の勢いと活力は本当にアルファタウリに衝撃を与えたよ。それによってモチベーションが高まったんだ」

現時点ではまだ2024年にリカルドがペレスの後任としてレッドブルに復帰する可能性はそれほど高くはないと考えられている。だが、もし大きな問題などがなければ、リカルドが来年もアルファタウリで走ることになる可能性は高いと言えるだろう。

「アルファタウリでは大きなアップデートが行われることになるし、我々はその方向性が正しいかどうかを見極めることになる」

レッドブル・レーシングとアルファタウリのドライバープログラム責任者としても知られるマルコはそう語ると、次のように付け加えた。

「リカルドのようなドライバーはもちろん大きな助けとなるよ。彼は、何がよくて、どのアップデートが役に立たないのかを正確に伝えてくれるからね」

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