NEXT...F1開催スケジュール

ミック・シューマッハにウィリアムズで2024年にF1グリッド復帰のチャンス?

2023年08月17日(木)17:11 pm

もしもウィリアムズが今季F1デビューを飾ったアメリカ人ドライバーのローガン・サージェントと2024年の契約を結ばなかった場合、その後任候補となるのはミック・シューマッハかもしれない。

■ミック・シューマッハに来季F1グリッド復帰のチャンス?

7度F1王座に就いた伝説的元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハを父に持つ24歳のミック・シューマッハは、2021年にハースでF1デビューを飾ったものの、昨シーズン限りでそのシートを失っている。

ミック・シューマッハは、今年は2010年から2012年にかけてミハエル・シューマッハが所属していたメルセデスのリザーブドライバーを務めている。

一方、現在メルセデスエンジンを搭載しているウィリアムズは、今季はニコラス・ラティフィの後任として22歳のサージェントを起用している。だが、ここまでのところチームメートのアレクサンダー・アルボンとの差は大きく、アルボンが11ポイントを稼いでドライバーズランキング13番手に位置しているのに対し、サージェントはいまだに1ポイントも獲得することができていない。

F1ジャーナリストのローレンス・バレットは、来週末にオランダのザントフォールトで2023年シーズン後半がスタートしてもサージェントの調子が上がっていかなければ、その後任としてミック・シューマッハがF1グリッドに復帰する道が開けるだろうと予想している。

■ウィリアムズの新人サージェントにはシート喪失の危機

「現在ランキング7位につけているイギリスのチーム(ウィリアムズ)には、すでに高い評価を受けているアレクサンダー・アルボンが2024年も残留することになっている」

F1公式サイトである『formula1.com』に寄稿した記事の中でそう語ったバレットは、次のように続けている。

「ガレージの反対側では、ルーキーのローガン・サージャントが堅実ではあるものの見栄えのしないF1での人生をスタートさせている」。

「ウィリアムズはアメリカ人の肩を抱き、彼のプレッシャーを取り除いてリズムをつかむのを助けようとしている」

「彼らは彼が成功を収め、青いマシンでの2度目の挑戦でうまくやれるよう支援している。しかし、彼は一貫性を見つけるだけでなく、特に予選においてアルボンとの差を縮めること、そしてポイントを必要がある」

「そうしなければ、彼のシートは脅かされることになる。ミック・シューマッハは明らかにその後任候補となるだろう。彼は昨年もこのチームと少し話をしたことがあり、今もメルセデスのリザーブドライバーの役割を通じて(ルイス)ハミルトンや(ジョージ)ラッセルから称賛を受けている」

■メルセデスとウィリアムズの関係もミックを後押し?

ウィリアムズはメルセデスからエンジン供給を受けているだけでなく、今季から昨年までメルセデスで戦略責任者を務めていたジェームズ・ヴォウルスが新たなチーム代表を務めており、これらの要素もシューマッハのチャンスを広げる可能性もありそうだ。

2022年はコンストラクターズ選手権で最下位に沈んだウィリアムズだが、今季はアルボンが稼いだ11ポイントにより、現時点ではランキング7番手に浮上してきている。

2024年にはこの勢いをさらに増したいウィリアムズだけに、来季はアルボンと共にもう1人確実にポイントを狙えるドライバーが欲しいと考えるのは当然のことだろう。

そして、現時点では、2年のF1経験を持ち、メルセデスのリザーブとしてハース時代とはまた違った経験を積んだミック・シューマッハがその候補として浮上してきても不思議はない。

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフも、ミック・シューマッハのためにF1シートを見つける手助けをしたいとしており、シーズン後半のサージェントのパフォーマンス次第では、2024年にそれが実現する可能性も出てきそうだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック