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メキシコのF1スポンサー関係者が疑義「ペレスとフェルスタッペンのマシンは同じはずがない」

2023年08月07日(月)18:38 pm

2023年F1シーズンは、2021年と2022年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が圧倒的な強さを見せており、すでにランキング2番手のチームメート、セルジオ・ペレスに125ポイントもの大差をつけている。

シーズン序盤こそフェルスタッペンと互角に近い戦いぶりを見せていた33歳のメキシコ人ドライバーだが、第7戦モナコGPの予選Q1でクラッシュして以来、4レース連続で予選Q3に進出できないという不振に陥ってしまい、メディアにはシート喪失が近いのではないかとの報道も見られるようになっていた。

■ベルギーGP決勝でフェルスタッペンに22秒差をつけられたペレス

だが、第10戦オーストリアGPと第12戦ハンガリーGPでは後方グリッドからのスタートだったものの、決勝では3位表彰台を確保したペレスは、夏休み前最後のレースとなった第13戦ベルギーGPでは久々に予選で3番手タイムを刻むことに成功。

レースでは予選トップタイムを刻んだフェルスタッペンが規定数を超えるギアボックスを投入したことから5グリッド降格となる中、2番グリッドについたペレスはポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)を1周目にとらえて久々にレースリーダーとなった。

しかし、その後ペレスは6番グリッドスタートだったフェルスタッペンにオーバーテイクを許しただけでなく、最終的には22秒もの差をつけられて2位に終わっている。

■その差はドライバーだけでは生まれないとペレス関係者

こうした中、ペレス陣営に近いメキシコ人ビジネスマンが、レッドブルが本当にペレスにフェルスタッペンと同じF1マシンを提供しているとは思えないと主張している。

ペレスは、カルロス・スリム会長が最高権威として君臨する母国メキシコの通信事業会社『テルメックス(Telmex)』グループの支援を受けているが、そのスリムの娘婿であり、現在は『テルメックス財団(Telmex Foundation)』のCEOを務めているエリアス・アユブは次のように語った。

「私はマックス・フェルスタッペンがグリッド上で最高のドライバーであることを少しも疑ってはいないよ」

「しかし、マックスが2位になったチェコ(ペレスの愛称)に20秒以上の差をつけられるのは、フェルスタッペンのマシンがほかのマシンよりもはるかに速いということでしかないよ」

『Marca Mexico(マルカ・メヒコ)』にそう語ったアユブは、次のように付け加えている。

「あれほどの差はドライバーだけによるものではないね」

■2024年にはペレスの年俸減額の可能性?

ともあれ、ペレスとレッドブルの契約は2024年までとなっており、現時点ではフェルスタッペンとの差は大きいとは言え、ドライバーズランキングでは2番手に位置していることや、レッドブルがコンストラクターズランキングでも2番手のメルセデスに256ポイントもの差をつけていることから、レッドブル首脳陣は来季もペレスを起用する方針に変わりはないとしている。

だが、このほどオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』が報じたところによれば、レッドブルがペレスとの契約に設けられている減俸条項を発動し、2024年の年俸を減額する可能性もあるという。

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