F1スペインGPが、バルセロナとマドリードで交互開催されることになる可能性が高まってきているようだ。
■過去最多の24戦が開催される2024年
洪水の影響により第6戦として予定されていたイモラでのエミリア・ロマーニャGPがキャンセルされたことで、本来は全23戦で計画されていた2023年F1シーズンは全22戦で争われることになっている。
だが、F1が発表した2024年のカレンダーには、過去最多となる年間24戦が組み込まれている。
現在のF1とチームたちとの契約では、年間レース数を最大25戦とすることができることになっている。だが、F1チームたちの多くが、ドライバーやチームスタッフたちの負担などを考えれば、これ以上レース数を増やすべきではないと主張している。
■年間レース数が24戦を超えることはないとF1最高責任者
そして、F1最高責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリもレース数をこれ以上増やすつもりはないようだ。
「興味を持っている国はまだあるよ。だが、我々はレースカレンダーを24戦より増やすつもりはないんだ」
『formula.hu』にそう語ったドメニカリは、次のように続けている。
「むしろ、我々は特定の場所でローテーションを使うことになるだろう。それにより、我々にはレースの質を高めるチャンスが生まれるはずだ」
「もちろん重要なのはレースだ。だが、レースを見に来る人々にもっと多くのものを提供したいと思っている。そうすれば彼らは朝から晩まで素晴らしい経験ができるだろう」
■近い将来スペインGPが2都市での交互開催に?
スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』によれば、ドメニカリは現在、F1スペインGPの現在の開催地であるバルセロナ・カタルーニャ・サーキットと開催契約を2036年まで延長するための交渉を行っているという。
さらに、それに加えて、ドメニカリはマドリードで新たなF1レースを開催するための交渉も行っているようだ。そして、これは将来的にヨーロッパで開催されるF1レースのいくつかをローテーションを組んで隔年開催したいというドメニカリの考えが実現に向けて動き始めたものだと考えられている。
つまり、F1スペインGPに関しては、開催地が単にバルセロナからマドリードに移るということではなく、今後バルセロナとマドリードが隔年で交互に同GPを開催することになる可能性が高まってきているということのようだ。
『Marca(マルカ)』は次のように付け加えている。
「近いうちにマドリードだけでなく、バルセロナからもニュースが伝えられるかもしれない」。