マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、2025年限りでランド・ノリスを失う可能性があるとは考えていないようだ。
■マクラーレンと2025年まで契約しているノリス
昨年、マクラーレンはイギリス出身のノリスとの契約を2025年まで延長している。そして、この契約には解除条項はないと考えられている。
ちなみに、伝えられるところによればノリスとマクラーレンが結んでいる現在の契約は1億ドル(現在のレートで約140億円)に達するものだと言われている。
■リーダーとしても成長しつつあるノリス
しかし、現時点ではマクラーレンがノリスにそれだけの投資をした価値はあったようだ。なぜなら、23歳のノリスは単にマクラーレンF1マシンのステアリングを握っているだけでなく、チーム内でリーダー的役割を果たしているからだ。
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラは次のように語っている。
「間違いなく、ランドはより主導的なポジションへと進化しつつある。優れたドライバーとしてリードする位置にいるのではなく、チームを引っ張っていこうとするドライバーとしてね。ただ受け身でいるわけじゃないんだ」
■レッドブルもノリス獲得に興味
だが、そのノリスに関しては、当然ながら、ライバルチームも引き抜きのチャンスをうかがっているようだ。そして、最近ではレッドブルが食指を動かしているとも伝えられている。
しかし、ブラウンはそのことをあまり心配してはいないという。
■ノリスを失う心配はないとブラウン
「我々が彼にいいマシンを与えることができる限り、彼はマクラーレンの雰囲気を愛しているし、このチームを愛している。それが我々の旅の一部なんだ」
「シーズン開幕以来、我々全員が少しフラストレーションを抱えていたのは明らかだ。だが、今では、我々は2回2位となったし、彼は予選でも2番手、3番手だったんだ」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語った51歳のブラウンは、次のように付け加えた。
「我々がこの道を歩み続けることができる限り、彼は我々と一緒にいてくれると私は思っているよ」。