今週末には2023年F1第13戦ベルギーGP(30日決勝)が開催されるが、現時点ではその舞台となるスパ・フランコルシャンは週末を通じて雨となる可能性が高いと予想されている。
だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコは、仮に今週末のスパ・フランコルシャンが雨になったとしても、それがマックス・フェルスタッペンの勢いを止める要素にはならないと考えている。
■雨がレッドブルのライバルに味方する?
25歳のオランダ出身ドライバーであるフェルスタッペンは先週末に行われたハンガリーGPで7連勝を達成している。
同時に、レッドブルは昨年の最終戦アブダビGPから12戦連続で勝利し、これまでマクラーレン・ホンダが持っていた11連勝という歴代最多記録を塗り替えている。
実際のところ、誰がレッドブルとフェルスタッペンの連勝にストップをかけるのかに注目が集まっているが、予選やレースが雨になればライバルたちにチャンスが生まれる可能性があると考えている者もいるようだ。
■雨はフェルスタッペンを有利にするだけ
だが、今週末のベルギーGPが雨になる可能性が高いことについて尋ねられたマルコは、母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙に次のように答えた。
「雨はフェルスタッペンの優位性を強めるだけだよ」
「難しいサーキットでは、ドライビングスキルがさらに要求されるからね」
■レースではまだレッドブルが最速
先週末のハンガリーではフェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)にポールポジションを奪われたが、マルコもそれはレッドブルのライバルたちが差を縮めている証拠だと認め、次のように語っている。
「そうだね、ブダペストでの予選のように、もしもマシンがベストポジションにない場合にはライバルたちが近づいてきていると感じるよ」
しかし、そのハンガリーGPでも、最終的には現F1チャンピオンであるフェルスタッペンが、2位となったランド・ノリス(マクラーレン)に34秒近い差をつけて勝利している。
「その通りだ。レースにおいては我々がはるか先を行っているよ」
マルコはそう語ると、次のように付け加えた。
「実際のところ、マックスはもっと速く走ることだってできていたんだ。マックスは全く限界には達していなかったよ」
■ペレスも上昇基調に
一方、フェルスタッペンのチームメートであるメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスは最近苦戦を強いられていたが、ハンガリーでは少し復活の兆しが見えてきたようだ。
「彼はすでにかなりよくなったし、グリッド9番手からレースでは3位まで順位を上げた」
ハンガリーGPでのペレスに言及しながらそう語ったマルコは、次のように付け加えた。
「彼はついに(予選)Q3に戻ってきたし、上昇基調にあると考えていいだろう」