F1第12戦ハンガリーGP(ハンガロリンク)から予選用タイヤの新しい割り当て方式(ATA=Alternative Tyre Allocation、または「代替タイヤ割り当て」)がテストされる。
■来シーズンに向けたタイヤ本数削減のテスト
ピレリのマリオ・イゾラ(モータースポーツ・ディレクター)は、ATAについて次のように語った。
「通常、このレースは戦略とタイヤのデグラデーションがすべてになる。今年は2022年と比べて3種類のソフトなコンパウンド(C3、C4、C5)を選択したが、予選用の新しいタイヤ割り当てが初めて試行される」
「(ATAは)コンディションがドライのままであればQ1はハードのみ、Q2はミディアム、Q3はソフトのみを使用する義務がある」
「これらの変更は両方とも、少なくとも机上では、特に戦略の観点から、より幅広い選択肢につながるはずだ」
「また、ATAは通常のフォーマット(13セットの代わりに11セットを使用)と比較してドライタイヤのセットを2セット節約でき、モンツァでのイタリアグランプリでも再び同じフォーマットで走る予定だ。その後、FIA、F1、チームが来シーズンに採用するかどうかを決定することになる」。
■ATAについて
F1ハンガリーGPでは、各予選セッションに必須のスリックコンパウンドを1つだけ使用する「オルタナティブ・タイヤ・アロケーション(ATA)」が初めて採用される。
各チームは、Q1ではハードコンパウンド、Q2ではミディアム、Q3ではソフトコンパウンドを使用しなければならない。予選がウェットの場合、チームは通常通りコンパウンドを自由に選択できる。
ATAルールでは、各車に使用できるタイヤ・セットの数は、通常のレース週末に使用できる13セットの代わりに11セットに減る。
各ドライバーはハードタイヤを3セット、ミディアムタイヤを4セット、ソフトタイヤを4セット装着する。
ウェットタイヤの本数は同じで、フルウェットタイヤが3セット、インターミディエイトタイヤが4セットで、金曜日に雨が降ったり、土曜日に悪天候が予想される場合にはインターミディエイトの追加セットが許可される。