最近、7度F1王者となった実績を持つルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェラーリへの移籍を検討しているという噂がささやかれているが、それに対して2人の元F1ドライバーが懐疑的な見方を示している。
この噂に関しては、すでにメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフを始め、多くの関係者たちが一様に強く否定している。
だが、ドライバーの移籍に関する噂がささやかれた場合、最初はそれが否定されることはF1においては普通のことであり、今後の成り行きを見てみないとわからないというのが本当のところかもしれない。
■ハミルトン起用はフェラーリの哲学にそぐわないとマルク・ジェネ
だが、長年にわたってフェラーリのテストドライバーを務めた経験を持つスペイン出身元F1ドライバーのマルク・ジェネは、噂されているようにフェラーリがハミルトンと契約を結ぶことはないと考えている。
「私はドライバーを決める人間ではないからね」
母国スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙にそう語った49歳のジェネは次のように続けた。
「しかし、今のスクーデリア(フェラーリ)のことは知っているし、それ(ハミルトンとの契約)は彼らの哲学には合わないよ」
「私は、彼はメルセデスでキャリアを終えることになると思う」
■ハミルトンにとってフェラーリ移籍はプラスにならないとマルク・スレール
また、スイス出身のF1ドライバーであるマルク・スレールも、ハミルトンの立場で考えても、フェラーリ移籍は意味のあることだとは思えないとしている。
71歳のスレールは、『formel1.de』に次のように語っている。
「これがハミルトンにとって1歩前進になるとは思えない。だから、彼はこの噂から距離を置き続けるだろうと思うよ」。