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F1モナコGPの本命は「レッドブルではなくフェラーリだ」ヘルムート・マルコの意見に同意するパトレーゼや識者たち

2023年05月25日(木)19:04 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)によると、今週末に行われるF1モナコGP(28日決勝)での本命はレッドブルではないかもしれないという。

マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスを擁するレッドブルは、今季ここまでの5戦全てで勝利を収めており、そのうち4レースで1-2フィニッシュを達成するという圧倒的な強さを誇っている。

だが、オーストリア出身の80歳のマルコは、『motorsport-magazin.com』に次のように語っている。

■モナコではレッドブルのアドバンテージを発揮できない

「モナコでは、我々のアドバンテージを生かすことができないだろう」

「タイヤの摩耗は決定的な要因にはならないだろうし、スピードで我々の優位性を示すことができるストレートは事実上ないに等しいからね」

そう語ったマルコは、予選でのペースがよく、低速コーナーでのスピードもあるフェラーリが、モナコでの優勝候補だろうと示唆している。

■モナコは理にかなわないことが起こるレースだとスペイン人ジャーナリスト

スペインのスポーツジャーナリスト兼テレビプレゼンターであるアントニオ・ロバトも、マルコの考えに同意している。

「モナコは異なることが起こりうる唯一の場所なんだ。マシンよりも人間が重要になるからね」

『Radio Marca(ラジオ・マルカ)』にそう語ったロバトは、次のように続けた。

「(モナコは)理にかなわないことが起こる特別なレースなんだ。アストンマーティンが勝つかもしれないし、フェラーリ、あるいはメルセデスが勝つかもしれない。少なくとも、ほかの場所よりも彼らにはチャンスがあるよ」

「予選が非常に重要になるね」

実際のところ、フェラーリのシャルル・ルクレールは2021年と2022年に母国レースであるモナコGPでポールポジションを獲得している。

■ポールがとれればルクレールにチャンスがあるとパトレーゼ

かつてブラバム、ウィリアムズ、ベネトンなどで活躍し、モナコGPでの優勝経験も持つ元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼは、『Quotidiano Sportivo(クオティディアーノ・スポルティーボ)』に次のように語っている。

「もしほんのわずかな望みがあるとすれば、ルクレールは予選で誰よりも前に出ることができることだ」

「彼の予選での走りは驚異的だし、モンテカルロ出身だからアスファルトの隅々まで知っている。もし、彼が先にスタートすれば、日曜日(決勝)には全てのドライバーを後ろに封じ込むことができるよ」。

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