フェルナンド・アロンソが、アストンマーティンとの契約を2025年以降も延長したいという“誘惑”に駆られることになるかもしれないと語った。
■続けたいと思うかやめたいと思うか「まだわからない」とアロンソ
2005年と2006年のF1チャンピオンである現在41歳のアロンソは、アストンマーティンで新たに迎えた2023年シーズンは、これまでの5戦のうち4レースで3位表彰台を獲得している。
ドライバーズランキングでも、圧倒的な強さを誇るレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスに次ぐ3番手に位置しており、フェラーリ勢やメルセデス勢をリードしている状況だ。
そのアロンソが現在アストンマーティンと結んでいる契約は2024年までとなっている。
「今年は予想以上にうまくいっているみたいだし、将来的に契約を延長したいという誘惑に駆られることになるかもね」
母国スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「だけど、笑顔を浮かべながら終わりにしたいという誘惑もあるんだ。正直なところ、わからないよ」
■2026年にアロンソが再びホンダエンジンで走る可能性も?
また、今週伝えられた新たな報道によれば、現在メルセデスエンジンを搭載しているアストンマーティンが、2026年に新たなエンジンレギュレーションが導入されるのに合わせて、現在レッドブルにエンジンを供給しているホンダと手を組む可能性もあるという。
「確かに、2026年には新しいエンジンによってレギュレーションがまた変わることになる」
「そして、それもまた別の誘惑だよ」
そう語ったアロンソは、ドイツの『SID通信』にも「あと数年」はF1を続けたいと思っていることを認めている。
「僕は新鮮な気持ちだし、速いと思うし、やる気に満ちているよ」
アロンソはそう語ると、次のように続けた。
「それが2年なのか3年なのか4年なのか、いったい何年になるのか、それはまだわからない」
「F1をやるということは、家族や生活、そして友情をあきらめることになる。だから、それだけの価値がなければならない。特に、キャリアの最後にはまた何か重要なもののために戦いたいと思っているんだ」
■速いマシンさえあればアロンソはチャンピオンになれる
アストンマーティンのチーム代表を務めるマイク・クラックは、アロンソが長く待ち望んだ通算3度目のF1ドライバーズタイトルをアストンマーティンF1マシンで獲得する可能性もあると考えている。
「全てはモチベーション次第だ。そして、フェルナンドは不屈だよ」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったルクセンブルク出身のクラックは、次のように付け加えている。
「レッドブルは非常に強い。だから我々もさらに一歩前進しなくてはならない。だが、もしも我々がそのためのマシンを彼に与えれば、彼は再びF1チャンピオンになることができるよ」。