最近、近代F1において最も成功を収めたマシン設計者のひとりとして知られるエイドリアン・ニューウェイが、レッドブルとの契約を更新したことが明らかとなっている。
■ニューウェイに接触していたメルセデス
しかし、このほどドイツの『f1-insider.com』が報じたところによれば、その契約更新が明らかになる前に、メルセデスがレッドブルのチーフテクニカルオフィサーという肩書きを持つニューウェイに接触を試みていたようだ。
『f1-insider.com』は、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフの個人秘書からニューウェイに電話がかかってきたとしており、その個人秘書は以前レッドブルに所属していた人物だという。
そして、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、この報道は事実だと認めた。
最近80歳になったばかりのマルコは、自分と同じオーストリア出身のヴォルフの名前を出しながら次のように語った。
「ヴォルフ氏は、彼らのマシンの問題の解決に向けて、自分の部下を完全に信頼しているようには見えないね」
■レッドブルからフェラーリへ移籍する者はいないとレッドブル首脳陣
一方、最近ではフェラーリがレッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワッシェらにマラネロへの移籍の可能性を打診したというニュースも流れている。
そして、最近では、フェラーリはレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリの新チーム代表に迎えられることが決まっているローラン・メキース(現フェラーリ/レーシングディレクター)を早期に解放する代わりに、エンジニアの移籍を認めるようレッドブルに働きかけているという噂もささやかれている。
こうした噂について質問されたレッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、次のように答えている。
「ローラン・メキースとの人質交換があるかって?」
「いいかい、我々には人質なんていないよ」
「フェラーリとつながりがあると言われている人が先週私に会いに来たんだが、こうした噂のいくつかに不信感を抱いていると言っていたよ」
伝えられるところによれば、ワッシェらはフェラーリからのオファーをすでに断ったようだ。ホーナーも次のように付け加えている。
「我々のチームの上級メンバーがマラネロ(フェラーリ)に加わる予定などないよ」
また、マルコも、次のように主張している。
「我々は誰もがフェラーリには強くなって欲しいと思っている。でも、そうはうまくいかないもんだ。我々はアラブのバザーにいるわけじゃないからね」
「しかしそれとは別に、我々のピエール・ワッシェはこれからも全く変わることはない」。