アルファタウリが26日(水)にチーム代表のフランツ・トストが2023年シーズンいっぱいでその職から降りることを発表したが、そのニュースは同チームのドライバーを務める角田裕毅にとってもまさに寝耳に水だったようだ。
■5日前には何も話さなかったトスト
「ええ、僕にとっては本当に驚きのニュースでした」
今年アルファタウリで3年目のF1シーズンを迎えている22歳の角田はそう語ると、次のように付け加えた。
「彼と一緒にランチしたんです。このニュースの5日前でした。そして、彼は何も言っていませんでした」
実際のところ、2006年からレッドブルのセカンドチームを代表として率いてきた現在67歳のトストが今シーズンを最後にそのポジションから離れることは、ザルツルグで26日(水)に行われたオリバー・ミンツラフCEOとの会談で最終的に合意されたものと考えられている。
そして、トストと共にその話し合いに臨んでいたレッドブル・レーシング首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)に関しても、ミンツラフとの関係がうまくいっていないとの噂もあり、近いうちに引退する可能性もあるのではないかと推測している者も少なからずいるようだ。
■マルコにはあと数年あるとホーナー
こうした中、レッドブル・レーシングのチーム代表を務める49歳のクリスチャン・ホーナーは、27日(木)に80回目の誕生日を迎えたオーストリア出身のマルコに言及しながら、次のように語っている。
「先輩にはまだ数年の仕事が残されていると思うよ」
マルコ本人はドイツのミュンヘンで発行されている『TZ』紙に次のように語っている。
「私は辞任を考えていないし、ほかの人がそれを望んでいるとも思っていないよ」
「私はまだこの仕事を楽しんでいるよ。マックス・フェルスタッペンのような才能あるドライバーと一緒に仕事ができるのは特別なことだからね」
■マイアミで再びCEOと会うマルコ
マルコによれば、ミンツラフは今季のF1第5戦マイアミGP(5月7日決勝)が行われるマイアミ・インターナショナル・オートドロームに顔を出す予定になっているという。
「我々はそこでもまた会うことになるだろう」とマルコは付け加えている。