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マックス・フェルスタッペンがいなくなってもF1は繁栄し続けるとラルフ・シューマッハ

2023年04月25日(火)19:05 pm

たとえマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1からいなくなったとしても、F1はこれからも繁栄し続けるだろう。

そう語ったのは、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハだ。

■“ショー的要素”を増やし続けるF1

F1は近年、“ショー的要素”を増すために伝統的なレースフォーマットにさまざまな修正を加え始めている。

例えば、F1は3日間で行われるグランプリ週末をより見所のあるものにしようと2021年に3レースで“スプリント”を試験導入。そして、その結果が好評だったとして2022年には正式に3レースでそれを実施し、今年はそれが6レースに拡大されている。

さらに、最近の報道によれば、今季から日曜日の決勝と土曜日に行われる“スプリントレース”に向けて、別々に予選を行う形に修正されるのが確実となったとされており、今週末にバクーで開催される今季の第4戦アゼルバイジャンGPでそれが実施されることになりそうだ。

■そうした変化が続けばF1をやめると示唆したフェルスタッペン

だが、2021年と2022年に2年連続でF1チャンピオンとなったオランダ出身ドライバーのフェルスタッペンは、こうしたF1の動きに関しては批判的だ。

今年9年目のF1シーズンを迎えている25歳のフェルスタッペンは最近次のように語っている。

「僕はあまり大きな変化がないことを望んでいる。そうでなければ僕はやらないよ。僕はここに長くはいないだろうね」

現在、フェルスタッペンはレッドブルと2028年シーズンまでの契約を結んでいる。つまり、今年を含めてあと6年はF1で走る契約をしているわけだが、その契約の満了を待たずにフェルスタッペンがF1を去るという決断をする可能性もあると考えられている。

■“ショー的要素”の増加はドライバーの負担増加につながるとラルフ・シューマッハ

そして、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも、F1においてショー的な要素が非常に大きくなるのは好ましいことではないと考えているようだ。

「その点に関しては、私も彼と同じ意見だよ。それはドライバーにとっては大きな負担となるからね」

母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったラルフ・シューマッハは、メルボルンで行われた前戦オーストラリアGP決勝に言及しながら、次のように付け加えている。

「あまりに多くのスタートをやろうとするとどうなるか、その結果を我々はメルボルンで目にしたはずだ」

■フェルスタッペンが去ってもF1がだめになることはない

しかし、7度F1王座についた伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハを兄に持つ47歳のラルフ・シューマッハは、たとえ現在高い人気を誇るフェルスタッペンが契約満了を待たずにF1から去るという決断をしたとしても、それでF1の勢いがそがれるようなことはないと信じているようだ。

「F1が一個人よりもはるかに大きな存在であることは、過去、現在、そして未来が示してきたし、これからも示していくだろう」

「バーニー・エクレストンもいなくなったが、彼がいなければF1は存在しなかっただろう。それでも、今はかつてないほどの成功を収めている」

「だから、フェルスタッペンは荷物をまとめて出て行くか、あるいは、現状を受け入れるべきだよ。しかし、私も彼の考え方はよく理解できる。多くのリスクがあるからね。それでも、彼はそうすることで給料をもらっているんだ」

かつてウィリアムズ在籍時にF1通算6勝をあげた記録を持つラルフ・シューマッハはそう語ると、次のように付け加えた。

「もう一度言うが、去りたいのであれば、彼はそうするべきだよ。私は彼のことが大好きだが、それでF1がだめになることはないよ」。

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