レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、最近噂に上っているカルロス・サインツ(フェラーリ)とアウディの噂は的外れだと考えているようだ。
■サインツにアウディ移籍の噂
最近、スペイン出身ドライバーであるサインツが、2026年からスイスのザウバーと手を組んでF1に参入するアウディに移籍する可能性があるとの噂がささやかれている。
そして、そうした噂がささやかれるようになった理由のひとつには、伝説的ラリードライバーである同じ名前の父親(カルロス・サインツ)が、2022年にアウディのチームでダカール・ラリーを戦ったことから、サインツとアウディの間に何らかのパイプがあるのは間違いないと考えられていることだ。
だが、もうひとつの理由は、チームメートであるシャルル・ルクレール陣営が最近自分よりも好成績を残しているサインツではなく、誰か別のドライバーをチームメートにするようフェラーリに対して求めている可能性もあると噂されていることもあるようだ。つまり、フェラーリがサインツの放出を考えているかもしれないというわけだ。
■フェラーリがサインツと別れるのは「意味がない」とマルコ
サインツはこうした噂を強く否定しているが、マルコもそうした噂には信憑性はないと考えているようだ。
79歳のマルコは、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
「最近では、多かれ少なかれ、誰でもインターネットに何かを書き込むことができるんだ」
「報道はもはや検証することはできないよ」
「だが、なぜフェラーリがカルロスと別れる必要があるんだい? それは意味のないことだ」
「カルロスはいい仕事をしている」
そう語ったマルコは、次のように付け加えている。
「フェラーリにはサインツのことを考えることよりも、もっとほかの問題があるよ」