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ルクレールがメルセデスと交渉しているのは「誰もが知っている」とフェラーリ通F1ジャーナリスト

2023年04月24日(月)20:20 pm

現在、フェラーリのシャルル・ルクレールにとってはモチベーションを維持するのが非常に難しい状況となっているのは確かだろう。

■勝てないフェラーリで苦しむルクレール

2018年にザウバー(現アルファロメオ)でF1デビューを飾ったモナコ出身のルクレールは、翌2019年にはフェラーリのシートを獲得。そして、ついに2022年にはF1タイトルを狙えるだけのマシンを手にし、シーズン序盤の3レースを終えた時点ではチャンピオン候補筆頭だと考えられていた。

だが、フェラーリF1マシンの信頼性不足やチームの戦略ミスなどが重なったことで、結局ルクレールはタイトル争いから脱落してしまった。

そして、2023年もすでにマシンの信頼性問題に泣かされているルクレールは、前戦オーストラリアGP決勝ではスタート直後にほかのマシンと接触してリタイアに追い込まれるなどの不運もあり、現時点ではドライバーズランキング10番手に沈んでしまっている。

今季も圧倒的強さを見せている現F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とは現時点ですでに63ポイントもの差がついており、現在のフェラーリF1マシンの実力を考えれば、ルクレールの今季のタイトル挑戦はほぼ絶望的な状況だ。

■ルクレールはメルセデスと交渉中?

こうした中、フェラーリの内部事情に精通していると言われるF1ジャーナリストのレオ・トゥッリーニによれば、ルクレールがメルセデスと交渉中であることは「公然の秘密」だという。

自身のブログ『Quotidiano(クオティディアーノ)』にそう指摘したトゥッリーニは、次のように続けている。

「誰もがそのことを知っているよ。マラネロ(フェラーリ)内部を含めてね」

「ルクレールは時間が刻々と過ぎていくことがわかっている。そして、もしルイス・ハミルトンが去ると決断したなら、メルセデスはジョージ・ラッセルとパートナーを組むチャンピオンレベルのドライバーを獲得したいと思うだろう」

とは言え、ルクレールとフェラーリが結んでいる現在の契約は2024年末までとなっている。仮にルクレールがほかのチームへの移籍を望んだにしろ、少なくとも2025年にならなければそのチャンスはないと考えられている。

■条件が整えばルクレールはフェラーリとの契約を解除できる

しかし、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、モナコ出身ドライバーである25歳のルクレールの契約書にはパフォーマンス条項があるはずであり、その条件が整い、ルクレールが本当に望むのであれば、フェラーリとの契約を解除することも可能だと考えている。

「こうしたパフォーマンス条項は、今日では一般的なものだよ。おおまかに言えば、契約が自動的に更新されるためには、ドライバーがシーズンのある時点において一定の数のポイントを獲得していなければならないというものだ。通常は夏の終わりころにね」

そう語ったマルコは、2014年シーズンの途中でベッテルがレッドブルに契約解除を申し出たときのことに言及しながら、次のように付け加えた。

「もし、そうならなかった場合には、両者が契約解除のオプションを手にすることになるんだ。セバスチャン・ベッテルが2015年にフェラーリに簡単に移籍することができたのは、この理由によるものだったんだ」

このままフェラーリの不振が続き、一定の時期までにルクレールが一定のポイントを獲得できなかった場合、そしてもしもメルセデスとの現在の契約が今年で切れるハミルトンがその契約を更新せずにF1を去ることになった場合には、2024年にルクレールがメルセデスに電撃移籍ということになる可能性もゼロではないかもしれない。

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