今年のF1モナコGP(5月21日決勝)の開催に暗雲が立ち込めてきているようだ。
現在、フランス全土で反エマニュエル・マクロン大統領派による激しい抗議活動が展開されているが、エネルギー関連事業に従事する労働者で組織される組合であるCGT(フランス労働総同盟)が、ストライキによって主要スポーツイベントへの電力供給をストップする可能性があると警告している。
『RMC Sport(RMCスポール)』などによると、3月にマクロン政権が受給年齢引き上げを軸とする年金改革法案を強行採決したことに端を発する抗議活動はいまだ沈静化する兆しが見られないという。
伝えられるところによれば、「我々は決してあきらめることはない」と総評議会後に声明を出したCGTは、今後標的を絞った行動により政権に打撃を与える準備があるとしており、間もなく開催される全仏オープンテニス、モナコGP、カンヌ映画祭などの著名イベントに影響が出る可能性があると警鐘を鳴らしている。
もしも、この問題の解決が長引き、CGTがストライキにより電力供給をストップすることになれば、モンテカルロ市街地サーキットで行われる今季のF1第7戦モナコGPの開催に大きな影響が出ることになりそうだ。