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レッドブルF1首脳が後悔「ハミルトンと契約するようニキ・ラウダに薦めたのは間違いだった」

2023年04月20日(木)17:39 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、2012年シーズン後半に同じオーストリア出身の故ニキ・ラウダに対し、当時マクラーレンに所属していたルイス・ハミルトンと契約するよう助言したのは“大きな間違い”だったと語った。

■ハミルトンを獲得するようメルセデスのラウダに助言していたマルコ

79歳のマルコは、2012年9月にメルセデスの非常勤会長に就任することが決まっていたラウダに対し、2008年にマクラーレンでF1チャンピオンとなったハミルトンの情報を伝えていたのだと、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に次のように語った。

「私は彼に、ルイスが獲得可能になるという情報をいくつか与えたんだ。もちろん、私は他人の利益のためにそうしたわけではないよ」

「当時、我々としては、ルイスがメルセデスにいた方が、当時彼がドライブしていたマクラーレンほど脅威にはならないと考えていたんだ」

「今にして思えば、それは完全に誤算だったよ。当時は全く予測できなかったけれどね。しかし、今の私の知識があれば、もう二度とそんなことはしないよ」

■父親からもマクラーレンに残れと言われたとハミルトン

2012年のコンストラクターズランキングでは、マクラーレンが3位、メルセデスは5位だった。2010年からF1復帰した7回F1王者となった実績を持つミハエル・シューマッハを擁してもタイトル争いにからむことができていなかったメルセデスだけに、2012年9月28日にハミルトンが2013年にメルセデスへ移籍することが発表されたときは、少なからずその判断に対して疑問の声が上げられていた。

現在38歳のハミルトンは、2012年シーズン後にマクラーレンを離れ、メルセデスへ加入する決断を後押ししたのは、3度のF1チャンピオンである伝説的元F1ドライバーのラウダから非常に熱心に誘われたためだったと認め、次のように付け加えている。

「みんなが僕に言ったよ。マクラーレンに残れとね。僕の父親(当時マネジャーを務めていたアンソニー・ハミルトン)でさえそう言っていたんだ」

だが、ハミルトンが加入した2013年のメルセデスはコンストラクターズランキングも2位に浮上。そして、パワーユニットと呼ばれるハイブリッド方式F1エンジンが導入された2014年以降は圧倒的な力でF1を支配し、ドライバーズタイトルは7年連続、コンストラクターズタイトルは8年連続で獲得している。

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